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耳寄りな話題

2010/10/5

耳寄りな話題

この一方通行の幹線道路、課題はないのだろうか。大阪市中心部の商店街やタクシー協会などで09年末に発足した「御堂筋空間利用検討会」は、南行き一方通行を前提としながら、側道の利用方法や放置自転車対策を検討課題としている。40年で自動車の交通量が減る一方、自転車は7~8倍となった。御堂筋南部を歩く人の数も増えており、自転車と歩行者の事故の増加は新たな問題を投げかけている。

検討会では歩行者や自転車の事故が多い側道の緩速車線を自動車を通さない「ゆとり空間」とした場合、どのようなメリットとデメリットがあるかなどを探っている。これに対する市民の意見は「来訪者が増えてにぎわいができる」といった期待から「放置自転車の増加」などの不安まで様々。タクシー業者からは「側道で乗降できなくなるとメーン車線の流れが滞る」という声が根強く、有効性への見方は分かれている。

計画当初は「大阪のど真ん中に飛行場でも造る気か」といわれた御堂筋をはじめ、一方通行の幹線道路はすっかり大阪になじんでいるようだ。今後はドライバーだけでなく、歩行者や自転車の利用者にとっても魅力的な空間であることが求められている。

(大阪・文化担当 小山雄嗣)

[日本経済新聞夕刊オムニス関西2010年9月29日付]

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