なぜいま再び? 確定拠出年金、登場15年超で話題に
気になる確定拠出年金(1)
銀行や証券会社の店頭で「iDeCo(イデコ)」という文字をこのところよく目にしませんか? 正式な名前を「個人型確定拠出年金」といいます。米アップルのスマートフォン「iPhone」などを連想させる文頭の小文字のiは、「個人(individual)」という意味。「自分自身がお金を出し、自分で運用する」というニュアンスが込められています。
確定拠出年金、通称「DC」が日本に登場したのは2001年10月。公的年金を補完する仕組みとして導入されました。それから15年以上もたったいま、店舗を持つ銀行や証券会社のほか、ネット銀行などがこぞってiDeCoへの加入を呼びかけているのはなぜなのでしょうか。
それは昨年の法改正を受け、17年1月からiDeCoに加入できる対象者がすべての現役世代に広がったためです。具体的には、専業主婦や公務員、企業年金に入っている人が新たに加入できるようになりました。厚生労働省によれば加入者は1月末までの1カ月間で従来に比べて8%多い33万1585人となり、なお増え続けています。
iDeCoは加入者自身が金融商品を選び、その運用成績に応じて将来受け取る年金の額が変わってきます。そう聞くとハードルが高いと感じるかもしれませんが、実はiDeCoは預金で運用してもよいのです。様々な税優遇もあります。お得な活用法も含め、崔真淑が確定拠出年金教育協会の専門家に聞きました。
気になる世界経済、日本の景気の行方はどうなる? 経済を動かすカギとは? 日経CNBCコメンテーターの崔真淑が取材する番組「SAIが行く!~ウーマンエコノミストの気になる今!~」のリポートをお届けします。毎週木曜日掲載。
マクロエコノミスト。日経CNBCコメンテーター。GOOD NEWS AND COMPANIES代表。1983年生まれ。神戸大学経済学部、一橋大学大学院(ICS)卒業。大和証券SMBC金融証券研究所を経て、2012年に独立。経済学を軸にニュース・資本市場解説を行う。
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