香水使い分け、たしなみ方の極意

2010/10/3

暮らしの知恵

猛暑の夏がようやく過ぎ、上着や小物でおしゃれを楽しみやすい季節を迎えた。結婚式など人の集まる機会も増える時期、香水などを活用して自分らしい香りを秋の装いに加えてはいかがだろうか。来客や初対面の人、商談相手に好印象を与えたり、家でくつろぐ際にも気分を和らげたりできるかもしれない。百貨店の香水売り場の販売員など、専門家に香りのたしなみ方を尋ねた。

■   ■

「香りをつけたい場面や洋服を思い描くことが香水選びのポイント」。阪急百貨店梅田本店(大阪市)で香水売り場を担当する中岡千咲さんは、できるだけ顧客の生活習慣やファッションの好みを聞いて商品を薦めるという。

働く女性の場合、職場では清潔感のあるせっけんやバラの香り、休日には熱帯地方の野草「ベチバー」を使った深みのあるエキゾチックな香りと、香水を使い分けることで気分転換ができる。服装によっても合う香水は違ってくる。スカートなら少し甘め、パンツルックならスッキリした香りが合うそうだ。

香水はアルコールに溶けた香料の濃度の違いによっていくつかの種類があり、香りの持続時間も変わる。最も軽い「オーデコロン」は1~2時間、「オードトワレ」が3時間、一般的な香水の「パルファム」や少し薄い「オードパルファム」は5時間以上が目安だ。

「主婦の方なら軽めのコロンや香料入りのルームキャンドルで家事をしながら楽しむのもお薦め」(中岡さん)という。

香りをより印象づけたいときは手首につけ、逆に控えめにしたいときはウエストや足首辺りにつける。体温が高いと香りが甘くなるなど体の場所や体調によって微調整できれば、自分だけの香りをいっそう身にまといやすくなる。

注目記事