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ぬか漬け、白いご飯に至福の味 手軽に作る裏技とは?

かつては毎日ぬか床をかき混ぜる必要があった=PIXTA

「ぬか漬けの呪い」を解くには、もしかしたら私の経験がお役に立つかもしれない。

私は年間の半分以上を海外で暮らしている。そこで出会う日本人駐在員やその家族、海外移住した日本人たちは現地で手に入る素材を用いて、ときに涙ぐましいほどの工夫をして、ときにお手軽に日本の味を再現していた。手に入らないものは自分で作るしかないからだ。

季節によって様々な野菜をぬか漬けにする=PIXTA

なかでも、海外在住日本人の「現地のもので再現・なんちゃってぬか床」のバリエーションはけっこうあって(それだけでも日本人の強い「ぬか漬け愛」を感じる)、かなりカジュアルにかなり自由にぬか漬け(らしきもの)を楽しんでいた。簡単に紹介してみると、

(1)ヨーグルト+塩

ジッパー付きビニール袋に上記材料とお好みの野菜を入れて袋の上からもんで、冷蔵庫で半日くらい置く。サラダ感覚でいただける。

(2)ヨーグルト+味噌

上記の塩の代わりに味噌を使ったバージョン。塩バージョンよりもコクと発酵食くささが加わって、よりぬか漬けっぽい。

(3)パン+ビール+塩

ジッパー付きビニール袋にパンを軽くちぎって入れ、残りの材料を加えてもむ。お好みの野菜を入れて冷蔵庫で半日以上置く。パンに含まれるイーストとビールの酵母の香りによって発酵食らしい味わいに。

ビール漬けは国内でもけっこう食べられている=PIXTA

ほかにも「米の外皮の『ぬか』がないなら小麦の外皮『フスマ』で代用!」という本格派もいるが、日本ではむしろフスマのほうが手に入りにくいのでここでは省略。

どうだろう? 料理をしない男性でも「これなら家の冷蔵庫にある!」と思ったのでは? これであなたも「ぬか漬け=手間がかかる」という「呪い」から解放されたのではないだろうか。

床下のぬか床 戦前からのもの

ぬかを使ったホンモノのぬか床は発酵するまでに1週間ほどかかるが、ヨーグルトやビールはすでに発酵しているものなので、思い立ったらすぐに漬けることができるのも便利だ。

ホンモノのぬか床は手入れをすれば何年ももつが(家によっては代々伝わる100年モノもあるらしい。自分の代でぬか床を死なせたらそれこそ呪われそうで、そんな家の嫁のプレッシャーたるや!)、こちらの「なんちゃってぬか床」はそこまで長持ちしないので、2~3週間を目処に新しいものに変えよう。

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