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食の豆知識

ぬか漬け、白いご飯に至福の味 手軽に作る裏技とは?

2017/4/19

PIXTA

 料理研究家・土井善晴氏の「一汁一菜でよいという提案」という本が女性たちから大きな共感を呼んでいる。それまで家庭料理の基本とされてきた「一汁三菜」(ご飯に味噌汁に主菜、副菜2品)ではなく「一汁一菜」。具体的にはご飯に具だくさんの味噌汁に漬物があればじゅうぶんじゃないか、という提案だ。

昔の庶民の食事は「おかず」がつかないことも多く、漬物だけの「一汁一菜」のスタイルが当たり前だったという=PIXTA

「女は結婚してこそ幸せ」「女の子は女らしくしなさい」……。

 こうした幼いころから周囲に刷り込まれた価値観が大人になってからも足かせになることを「呪い」という。昨年末に終了した人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で石田ゆり子演じる土屋百合が女性にかけられたバイアスをこう称して話題になった。そして、女性たちは長らく「一汁三菜」という「呪い」に苦しめられてきた。仕事や子育てをしながら毎回食卓に3品おかずを並べるのは実に大変なことだ。

神様へのお供え、お公家さんが食べるハレの日の料理「一汁三菜」がいつの間にか家庭料理の基本と誤解されるようになってしまったとか=PIXTA

 それが和食のオーソリティー土井先生によって女性たちは「呪い」から解き放たれた。これからは漬物だけでいい! いや、「でいい」じゃなくて、むしろ白いご飯と漬物の組み合わせ、最高! これだけで幸せでしょ!

 この提案が拍手喝采で受け入れられたのはなにも毎日の食事の支度が楽になるからというだけではない。これが毎日食べても飽きない至福の味だとわかっているからなのだろう。

 さて、漬物の代表格といえば「ぬか漬け」。

ぬか漬けの植物性乳酸菌は生きたまま腸に届き、腸内環境を整えてくれる=PIXTA

 説明するまでもなく、玄米を白米にする際に出た米の外皮「ぬか」を乳酸発酵させて作った「ぬか床」に野菜 などを漬けこんだもの。これを機会にぬか漬けに挑戦してみようという人もいるかもしれない。一方で「ぬか床って毎日かき混ぜないといけないんでしょ?」「手がぬかみそくさくなりそう!」という声も聞こえてくる。いやいや、これこそが「ぬか漬けの呪い」。

 毎日ぬか床をかき混ぜなくてはならなかったのは常温でぬか床を保存していた時代のこと。今は冷蔵庫にぬか床を入れておけばかき混ぜるのは2~3日に1度程度でよし。保存容器をジッパー付き袋にすれば袋の上からモミモミするだけでいいので、手がぬかみそくさくなることもない。

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