旅行・レジャー

温泉食紀行

山梨・勝沼 湯船からブドウ畑一望

2010/9/21 日本経済新聞 プラスワン

山々に囲まれた山梨県は温泉に恵まれている。ワインの産地として有名な勝沼(甲州市)も中心部に温泉がわき、周辺にも温泉が多い。収獲の秋を迎え、ブドウと湯を楽しむ旅に出かけた。

さわやかな木漏れ日の下でブドウ狩りを楽しめる

まず訪れたのが、シャトー勝沼だ。明治10年(1877年)創業の老舗ワイナリーである。1974年、ブドウ畑のまん中に醸造工場・直売施設を開設。工場見学コースを整えるなど、県内ワイン大手として勝沼ワインの普及に力を注いできた。

早速、工場見学へ。2階のガラスごしにワインが作られる工程を見る。次に階段を下りて地下のセラー(貯蔵庫)に入る。ひんやり涼しい。冷暖房を使わずに年間を通じて自然の温度と湿度に保たれているという。階段を地上へ上ったところが、直売コーナーだ。オリジナルワインが並び、試飲をして、好みのワインを求めることができる。

2階は展望レストラン「鳥居平(とりいびら)」。早めの昼食をいただく。ハンバーグと野菜がメーンの「鳥居平ランチ」(2000円)、ブドウしぼりカスにオカラを混合した飼料で育てた甲州牛のステーキが人気の「レディースランチ」(1800円)。添えられる野菜は、周辺の農家から直接仕入れているという。「地のものを主体にしたお料理を提供しています」と、今村英香専務。ブドウのポリフェノールのおかげか、肉はたいへんやわらかかった。

食事後はブドウ狩りへ。脇道へ入ったブドウ棚の下で、女性たちが大きなカゴへ品物を仕分けしていた金原園(きんばらえん)に寄った。ブドウ狩りは大半の農園で食べ放題(品種により1人数百~千数百円)。「これからは甲州、ベリーAなど。巨峰も9月いっぱいは大丈夫」と主人の原国男さん。ベリーAは黒紫色の房をつけ、酸味がほどほどに混じった糖度の高い食感がよく、赤ワイン用にも作られる。

勝沼には100軒以上のブドウ農家があり、農園や品種によっては11月までブドウ狩りができる。有名産地だけに多様な品種を栽培しており、直売所などで試食や購入が可能だ。ブドウ狩りは巨峰や甲州など有名品種が中心だが、農園によっては珍しい品種ももぎ取れる。

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