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「奇襲」で勝つビジネス心理戦

退職後「一緒にやろう」と誘われる人、断られる人

2017/4/11

xiangtao / PIXTA

近ごろ、50歳を過ぎた経営者が集まると、「ある話題」で盛り上がります。それはじわじわと増え続け、経営者にため息をつかせている問題。名付けて「俺を雇ってくれ」問題です。意味がわからない読者がいることでしょうから、少々説明しましょう。

かつて景気がよかった時代、大企業に就職した50歳代の一部が「肩たたき」にあっています。業績不振の会社などで、「外に出たらどう?」とやんわり肩たたきされる50代が今、激増中。少し昔ならグループ会社や取引先といった受け皿があったものの、今やそちらにも余裕はなく、「行き先は自分で探しておいで」と本人へ指令が飛んでいる様子。そんな彼らが昔の友人である経営者を頼って、「俺を雇ってくれない?」とメールを送っているというわけです。

たまたまその話題が出たところ、経営者の面々からは「うちにも来た」「俺のところにも来た」と大盛り上がり。「で、雇った?」と尋ねると、全員が口をそろえて「雇えるわけないじゃん」とつれない返事。

■雇ってもらえない「2つの理由」

彼らの話を聞くうち、「雇えない理由」には2つのパターンがあることがわかりました。まず1つが「給料に見合う稼ぎが期待できない」という金銭的な理由。そしてもう1つが「偉そうに振る舞われそうで困る」というコミュニケーション上の理由です。

前者の金銭的な理由はわかるとして、注目したいのが後者の「偉そうに振る舞われそうで困る」という理由。大企業のピラミッド組織で上の立場にいくうち、人はどうしても「偉そう」な振る舞いが身についてしまうのですね。これが小さな組織からは敬遠されてしまうようです。

企業業績が悪化し、財政不安も抱えるこれからのニッポン、たとえ運よく「肩たたき」をクリアしたとしても、企業にいる限り必ず「65歳定年」を迎えます。65歳といえばまだまだ働けるし、また働きたい年齢。そこで職場から強制的に「サヨウナラ」されるのではあまりに残念すぎるというもの。これからますます寿命ものびることだし、若い皆さんも「手遅れ」にならぬよう、今のうちから「定年を過ぎても働ける自分」に向け、準備をしておいたほうがいいでしょう。

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