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「奇襲」で勝つビジネス心理戦

せっかく褒めたのに、傷つく人が出る理由とは?

2017/4/4

den-sen / PIXTA

「またこちらから連絡します」というメッセージの是非について先日、大いに盛り上がりました。「え、どこが悪いんですか?」という肯定派が8割、否定派が2割といったところ。ちなみに私は否定派です。この言葉は親しい友人に向けて使うべきでないと考えています。

私がこのメッセージを使うのは、相手に「もう連絡しないでほしい」という意を伝えたいとき。つまり、私にとって「こちらから連絡します」は、「そちらからは連絡しないでほしい」という意味なのです。できるだけ角を立てず、事を荒立てることなく、やんわりと距離を置きたいときにこのフレーズを使います。

「またこちらから連絡します」を相手への好意として伝える人を、私は決して否定しません。ただ、もしかしたらそれによって相手が「違う意味」を読み取ってしまう可能性については承知しておいたほうがよいと思うのです。

ここで読者の皆さんに質問です。あなたがこれまで起こしてしまった人間関係トラブルにおいて、「~をしてしまった」ときと、「~をしなかった」ときのどちらが多かったですか? 私は圧倒的に「~をしなかった」ほうです。相手にひどい言葉を発して落ち込ませるのではなく、言うべきときにその言葉を言わなかったことで相手の気持ちを損ねてしまった。年齢を重ね、自分が偉い立場になるほど、「しなかった」トラブルが増えているように思います。

ここで、「部下をどなってしまった」ことで落ち込ませることを「正の効果」、そして「言うべきことを言わなかった」ことでへこませることを「負の効果」と呼びましょう。「負の効果」とは、この連載ですでに何度か取り上げた「裏メッセージ(裏メッセ)」を伝えてしまうことです。冒頭の例でいえば、「またこちらから連絡します」で、本人は親愛の情を伝える「正の効果」をねらっているのに、距離を置きたい「負の効果=裏メッセ」を伝えてしまう可能性があるわけです。

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