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冬アイスのソフトな食感 カギ握るソルガムきびとは?

2017/1/26

 ローソンは昨年12月、ウチカフェシリーズとして「ダックワーズサンドアイス バニラ」を発売した。冬に暖かい部屋で食べるアイスが人気だそうで、素材にこだわったアイスとして開発した。製造元は「ガリガリ君」でおなじみの赤城乳業だ。

ダックワーズサンドアイス バニラ

 バニラアイスをはさむダックワースは、アーモンド風味のメレンゲを使った焼き菓子のこと。軟らかい食感が特徴。この食感のカギを握っているのが、ホワイトソルガムきびという穀物だ。

 年末年始にその年のトレンドを予測するのはいずこの国も同じだが、米国では今回、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)、米紙ワシントン・ポスト(電子版)、米NBCの情報ニュース番組「トゥデイ」の公式ウェブサイトなど、主要メデイアがこぞって挙げたのが、実はソルガムだった。

ホワイトソルガムきび(提供:アメリカ穀物協会)

 ソルガムとは、南アフリカ原産、紀元前8000年ほど前から栽培されていた古来穀物で、日本では「たかきび」という。桃太郎のきびだんごのきびである。中国では「コーリャン」と呼ぶ。チャン・イーモウ監督の映画「赤いコーリャン」を思い出す向きも多いだろう。

 ただ、ソルガムは世界各地のそれぞれの環境に適した品種があり、その数は数千にも上る。色も成分も性状も実に様々。この中で米国で注目されているのは、食用として品種改良を重ねた「ホワイトソルガムきび」という品種だ。

ホワイトソルガムきびを使った「タブレ風サラダ」(提供:アメリカ穀物協会)

 なぜ今、ソルガムに注目が集まるのか。

 まず、現代人が不足がちな食物繊維やミネラルが豊富に含まれているということ。それを全粒で食べるので、栄養価を丸ごと取ることができる。ヘルシー志向が高まる米国では、米農務省(USDA)も「米国人のための食ガイドライン2015-2020第8版」で「食べる穀物のうち、少なくとも半分は全粒を」と打ち出している。

米ロサンゼルス・ハリウッドにある「Hugo's Restaurant」のソルガム料理。セレブが多く集まる店という(提供:アメリカ穀物協会)

 最大の特徴はグルテンフリー(グルテンが含まれていない)ということ。グルテンは小麦などに含まれる成分で、この成分のおかげでパンやケーキなどをふっくら焼き上げることができる。

 一方、グルテンは小麦アレルギーの原因物質でもある。小麦が食べられない小麦アレルギーの人がパンを味わう方法としては、グルテンフリーのコメを使ったコメ粉パンなどを代用するしかなかった。

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