ギョウザに何をつける? 酢、醤油、ラー油の割合は?
ギョウザ(2)
恐るべきメールを紹介する。短縮のしようがない。読む前にトイレに行く人は行っといれ。お茶も用意した方がいいっちゃ。
デスク沈黙 ……。
1. ニンニク
2. 肉
3. ニラ
4. カレー
5. みそ
6. エビ
8. しそ梅
9. チーズ
10. キムチ
11. コーン
12. タラコ
13. ピーマンと牛
14. イカタコ
15. ホーレン草
16. クルミ
17. まめな(枝豆)
18. ねぎま(長ねぎ)
19. アスパラ
20. ソーセージ
21. チキン
22. レバー
23. 納豆
24. 激辛
この辺りまでは、何とか許せる範囲です。しかし、以下のメニューは許せる範囲を超えているような気がします。
25. わさび
26. 山男(ゴボウ)
27. ポテト
28. カボチャ
29. ヨーグルト
30. チョコレート
31. 春雨
32. コーヒー
33. 茶
34. フルーツ
35. トントン
36. きのこづくし
37. サーモン&オニオン
38. シャケとタラ
さらに奇怪なのは以下のメニューです。具の材料すら想像できない物が存在します。
39. 泳いでいる
40. もちもち
41. 猿おこる
42. 生みたて(ウズラ)
43. 子だくさん(数の子)
44. 貝
45. うなぎ
46. 真鱈白子
47. 十全菜(肉・魚無し)
48. かんぴょう
49. ウニ
50. カニ
51. 松茸
多分、「泳いでいる」とは魚を使用しているものと思われますが「水ギョウザ」との解釈もできます(島野さん)
ギョウザの皮って包装紙だったのか。「ニンニク」はギョウザの中から丸ごとのニンニクが出てくるらしい。名古屋の「マウンテン」との一騎打ちを望む。
デスク舌なめずり ニンニクまるごと? ぜひ食べたいです。
ベティー隊員お目めぐるぐる 何だか「珍パン迷パン」に似てますね。江戸前サンドイッチとかちゃーパンとか。あのときも目が点になりました。チャンパンはなかったけどチャンポンギョウザはどこかにあるかも。野瀬さん、寝込みます?
野瀬 間違いなく寝込む。
デスク冷徹に 寝込んでも、原稿だけはちゃんと書いてね。
皆さんから自家製ギョウザの作り方に関するメールをたくさんいただいた。どれもおいしそうである。しかし中にはこんなものもある。
ただこのギョウザというのが、拍子切りにしたプロセスチーズを肉屋さんから買ってきたギョウザの皮で巻いて焼いたのに醤油を付けるというもので、どう考えても肥満や生活習慣病を招きそうなものでした。ちなみにコレを作るのは、すき焼きの鍋と決まっておりました(みなみ@神奈川さん)
このギョウザと「いきいき餃子」の納豆ギョウザと、どっちがつおいのだろうか。
ギョウザにはどのようなタレをつけるのか。
ニンニクをみじん切りにして小鉢に入れる。サラダオイルをフライパンで湯気がたつまで熱する。ニンニクに熱いオイルをかける(じゅぅ~~ほやほや)。酢、醤油、砂糖を加えて混ぜる。
なお、オイルはニンニクがひたるくらい、酢と醤油はそれより少し多めくらい、砂糖は小鉢ひとつにスプーン1杯くらい。
これにゆでたギョウザをつけて食べました。美味しいです、おすすめです(颱風4号さん)
周囲の人々への聞き取り調査結果。
比率的には33%(9人中3人)なのですが、「シュウマイにウスターソースをつける」のは、そんなに一般的な食べ方なのでしょうか?(東京のterさん)
ギョウザの味付けにはこんなにも個人差があったのか。私は酢8の醤油2である。ラー油は入れない。赤かったり辛かったりするものは視界の外に置くことにしている。
シュウマイにソースの話は姫路の人に聞くといいだろう。「ソースをつけずに何つける」という答えが返ってくるに違いない。
それにしても、このような話題で楽しい会話ができる会社はきっといい会社である。さらなる成長を祈る。
辛いものの話が出たが、名古屋のさとちさんから「赤い殺意」を「赤い恋人」に名称変更するか併記するかしてほしいとのメールをいただいた。いやだもーん。しないんだもーん。辛いの食べるとマジで命にかかわるんだもん。隊長、証人になって。
デスク賛同 「赤い恋人」に1票!
野瀬 そっちに1票入れた人は、次の選挙で公認しない!
デスク対抗 新党結成だ! 「新党・赤い恋人」の立ち上げだ!
発射口さんの「嫁」は辛いものが得意であるらしい。でもって「辛いものが食べられるのが偉くて、食べられないのはショボイといった感じ」だそうである。そしてメールは「私は辛いものが好きなのですが、人それぞれ適量ってもんがあると思うんです。そう、ちょうど美味いって辛さが。そのためにテーブルに七味、タバスコ、ホットスパイスがあるんですよね。食の嗜好に優劣をにおわす"辛さ"の存在がちょっとうっとおしいんです。好きなように食べようって思うんですけど…野瀬さん! "辛"から逃げないでください」と結ばれている。
賛成である。人それぞれである。でも、私は辛さから逃げているのではない。世界を同じくしていないだけなのである。
ネットで言うのはヘンだとは思うが、何となく紙幅が尽きてきた。新潟のへぎそばの薬味「あさつき」について多数のメールをいただいている。あさつきの根っこにできるニンニクみたいなものは鱗茎(タマネギやユリネのような地下茎の葉が球状になったもの)だそうである。東京のスーパーにもあさつきは売っているが、そのような鱗茎を見た記憶がない。その部分を取って売っているのだろうか。今度よく観察してみよう。
あさつきそのものではないが、「へぎそばはワサビではなく辛子で食べる」という法則を実証する写真をみんみん(♂)さんから送っていただいた。このようなものである。
ニャンコさん、それは恐らく茨城だけに生息する「スタミナラーメン」の「冷やし」だと思います。温かいのは「ホット」です。韓国のアイスラーメンとフランクフルトのギョウザはいずれ。西荻の怒髪天娘さんとデスクの間でたこ焼きの具に関するメールが行き交っている。何してるの二人で。
デスクふくみ笑い うふふ。
(特別編集委員 野瀬泰申)
[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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