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「冷やし」中華「冷たい」肉そば「冷」麺…違いは何?

冷たいうどん・そば(7)

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NIKKEI STYLE

全国にはいろんな冷たい麺がある。いつものように驚いている。

ご意見 当地のそば屋のメニューには、よく「もり天」というものがあります。もりそば+げそ天のことです。「もり中天」となりますと、当然ながら中華麺をゆでて冷やしたもの+げそ天。生卵が1個だけサービスで付く場合もよく見かけられます。
 げそ天が冷凍品を揚げたものの場合は、軽く「切ってネ」と注文の際付け加えると、食べやすい大きさになって出てきます(山形市ふーみさん)

私の席の真ん前はバイト席である。そこに私の長男と顔形がそっくりの大学生が座っている。その彼に「もり中天」の形状・内容を伝え「食べたい?」と聞いたら暫く考えて「ほかに食べるものがなかったら食べると思います」と言った。私は出身地を尋ねた。「新潟です」「新潟のどこ」「下越の方です」「いま言った食べ物は山形のものなんだよ。下越と山形は近いでしょ。隣りみたいなものじゃん。隣りの食べ物に対してそんな態度ではだめじゃん」と説教した。学生君は困ったように下を向いて苦笑いしていた。立場が逆だったら私も下を向いて苦笑いすると思う。「突然そんなこと言われたって」とつぶやきながら。

北大学生食堂からの報告。

ご意見 大学生協にはピリカラーメンというのがあります。道内の大学の食堂にはあるんじゃないのかなあ。ピリカとはアイヌ語で美しいとか良いとか元気だとかいう意味。そのピリカとピリ辛とをかけたネーミングらしいですが、…そう、赤くて辛いのです。
 具は長ネギの斜めにスライスしたのとモヤシやらニンジンやらキュウリやらと少々のハムの千切りなんかが混じったものをちょっと味付けして、ラー油で和えたようなものです。野菜類はほぼ生です。それを、ラーメンの上に山盛りにのっけてくれます。北海道ですからスープは味噌・塩・醤油から選べますが、あたしは味噌が好き。
 冬は熱いバージョンで、夏は冷やしピリカを食べます。熱いのだと具を汁に沈めてやや半生なところを美味しくいただけるのですが、冷やしピリカはその技が効かないので辛い、ラー油だけじゃなくネギが。えらいこと辛いがまたこれが結構美味しい。
 しかもなぜか北部食堂(古くは教食といいました、教養部食堂)のより中央食堂のヤツの方が辛い。なんでじゃ。
 ネギがいっぱいで血液さらさら健康になれそうなラーメンです。生のネギをばりばり(ちろこさん)

生ネギがザクザクというのは、考えてみると凄い食べ物である。しかも赤くて辛い? どうしてそんなことするの? 殺意系の食べ物は私の守備範囲外である。

デスク反論 僕の守備範囲内である。食べたい!

先週のへぎそばの薬味について。

ご意見 薬味にアサツキの根っことありましたが、それってのびる(野蒜)のことでは? 自分は福岡なのでへぎそば自体食べたことがありませんが、ふと思ったので(超市民さん)

私はわからない。ご存じの方はいませんか?

「冷やし○○」か「冷たい○○」か。

ご意見 ふと思ったンですが、すでに冷たいつゆの中に麺が泳いでるタイプは、関東では「冷やし〇〇そば」と呼ばれてますよね? 冷やしたぬきとか。
 そのタイプ、新潟駅では「冷たい」でした。冷たい山菜そば。山形のそばやラーメンもそうですよね? 現地発音では"つったい"らしいですが、冷たい鳥そばとか。これらの呼び方に地域性ってあるンでしょうか?
 ちょっと悩んだ事象。直江津で「冷やしそば」を頼むと、出てきたのはいわゆるざるそばでした。てっきり泳いでるタイプが出てくるもんだと思ってたのでビックリしました。あ、新潟じゃあ泳ぎタイプは「冷たい」か?(半ライス大盛りさん)

西日本で「冷たいなんとか」に遭遇したことはない。関西では冷たいコーヒーは「冷(れい)コー」であって「冷(つめ)コー」ではない。冷やし中華ではなく「冷麺」である。さぬきでは「ひや熱」とか「ひやひや」であって冷たいぶっかけとは言わない。九州ではそもそも冷たい麺が皆無に近い。うどんを冷たくしたものは基本的に食べない。ラーメン屋では1年中、熱いラーメンをはふはふ言って食べるのが常である。冷やしチャンポンも冷やし太平燕(タイピーエン)もない。九州で冷たい麺の任務を一身に背負っているのは冷麺でも冷やしたぬきうどんでもなく、そうめんと冷や麦である。

「冷たいなんとか」地帯は新潟から東北地方のような気がする。あくまで気がするだけなのだが…。

それにしてもである。「冷やしそば」が「ざるそば」というのはいかがなものであろうか。と思って私の左隣りにいる女子学生アルバイトと斜め向かいの事務の女性に「冷やしそばとメニューにあったので何だろうと思って注文したらざるそばが出てきました。あなたはどう思いますか」と聞いたら二人ともしばしの沈黙のあと笑い声をあげながら「びっくりします」と答えたのだった。特に女子学生の方は「注文する前に確かめなかった自分を責めます」と言ったのである。こんなお客さんばかりだといいねえ。

この方の群馬の実家では自前の製麺機でうどんを打って、お椀に収まる手のひらサイズに小分けしたものを大量に用意する。うどんは常温。それを家族全員で次から次に冷たいつけ汁につけながらひたすら食べる。ところが…。

ご意見 大阪商人・町人の子孫のわが夫が食卓の真ん中の手のひらうどんを皆でつつく食べ方を全く知らず、えらく珍しがりました。曰く、「家でうどんを食べるといえば、ゆでうどんを店から買ってくる。それをうどん屋みたいに丼で作り、ひとり一杯食べるものだ」と言うのです。
 私に言わせれば「そんな食べ方は外食となんら変わらず、面白くもおかしくもない。一体なんだって、家でそのような食べ方をするのか。家でこそ、家族みんなで食卓の真ん中から取り合って食べるもんでしょう」ってなもんです。
 今回、「冷たい麺類」のお題に合わせてさらに問いましたところ、家で冷たいうどんを食べるようなことはないと。なぜなら、店から買ってくるのは常にゆでうどんだからだ、ゆでうどんを冷たくして食べるなどどこの世界でありうるか、ゆでうどんは熱いだしに入れて熱くして食べるものだ、と言い張ります。
 なんと、大阪の家庭では、夏でも冷たいうどんを食べないのか。びっくりです(日野みどりさん)

このように大阪の家庭の食卓には基本的に冷たいうどんは登場しないのである。うどんどころ群馬とは食べ方に大きな違いがあることがわかる。

(特任編集委員 野瀬泰申)

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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