2010/7/13

おでかけナビ

参道に出ると多国籍料理店koisaを発見。周りが和菓子店ばかりなので洋食店のランチの看板にひかれた。「最高の食材を使いたいので、店名は最高を逆さから読んでつけました」と店長の市川祐一さん。「イベリコチョリソーサラミのカルボナーラ」を注文。サラミとチーズは本場のヨーロッパで食べるのと同じようだ。

明治元年創業の「大長商店」にズラッと並んだだるまはなかなか壮観

お腹が満たされ、散歩を再開すると、様々な大きさのだるまが店の外まで敷き詰められた大長商店が見えた。タイムスリップしたような店構えに圧倒される。店主のおじいさんによるとテレビや映画の舞台でよく店が使われたとのこと。最近は携帯電話で勝手に撮影されてマナーが悪くなったと嘆いていた。

舎人公園のソリゲレンデは幅、長さともに約50メートル。小学生、幼児のみ利用可能

10駅目の谷在家駅を通過すると大きな緑地が見えたので、次の舎人公園駅で下車。東京ドームが約11個入る敷地は現在も造成中だ。釣り客がいる池の近くに人工芝のソリゲレンデがあった。子ども用なので滑れないのが残念だったが、家族連れの楽しそうな歓声を聞くだけで幸せな気分に。バーベキュー広場も大にぎわい。コンロなどがレンタルできて手ぶらで楽しめるようだ。

次の舎人駅は路線の名称になっている。足立区によると地名の由来は戦国時代の武家、舎人氏が拠点としていたなど、何と7説もあるそうだ。

終点の見沼代親水公園駅に。開業するまでは、渋滞すると日暮里駅からバスで1時間近くかかっていたのが、わずか20分で着く。北に歩いてすぐ県境の看板が見えた。埼玉県草加市。記念に足を一歩だけ踏み入れて駅に戻った。

「おぐぎんざ」で見つけた「九州屋」。数え切れないほどのおでんの具が並ぶ

帰りの電車はすいていたので先頭車両の一番前の席に座った。自動運転なので、まるで自分が運転している気分。赤土小学校前駅で下車。日が暮れかかった「おぐぎんざ」を歩く。昔ながらの商店街では生活に必要なものはなんでもそろいそうだ。気取らない下町の雰囲気が足を動かす。屋台の匂いに誘われて、おでんの具専門店の九州屋を見つける。あつあつの牛すじに辛子をつけて口に入れた。ほど良い疲れを癒やした途端、車窓から見える東京23区内とは思えない畑や公園の緑がよみがえった。[写真・文 今井拓也]

(日経マガジンの掲載記事を基に再構成)

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