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舎人ライナー沿線、かつての「陸の孤島」へ

2010/7/13

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昔ながらの街並み、近隣の人々が憩う緑地、しゃれた雑貨店、知る人ぞ知るレストランや和菓子店……。遠くに出かけなくても、身近なところに思わぬ発見があるもの。わずか10時間もあれば十分、ちょっと時間ができた時にあなたも出かけてみませんか。「THE NIKKEI MAGAZINE(日経マガジン)」(毎月第3日曜日発行、東京、神奈川、千葉、埼玉の宅配限定)で好評連載中の「10hours pleasure」で訪ねた東京都内や近郊の街を紹介します。

半径2.5キロ内に鉄道駅がなかったため「陸の孤島」と言われていた東京都足立区舎人地区。昨年春に開業した日暮里・舎人ライナーに乗って沿線を散策した。

ライナーは約10キロ、13駅を20分で結ぶ

始発の日暮里駅。小腹を満たす店を探すと、HABUTAE 1819の看板が目に。現代風の店構えで江戸時代の創業を感じさせない。夏目漱石の「吾輩は猫である」にも登場する。粘りがある歯ざわりの団子が売りだが、いろいろ楽しみたいのでぜんざいなどが入ったアラカルトを注文した。

シーサーに呼び寄せられ、沖縄県産品ショップわしたに入る。店内は約80種類の泡盛が並び、試飲もできる。

駅で1日乗車券を700円で購入。終点まで往復すると640円なのでかなり得した気分に。利用者が多いにもかかわらず、わずか5両しかない。

乗車してすぐ左に大きくカーブした。次の駅まで乗車時間1分。歩いてもすぐ行ける距離だが、西日暮里駅で下車。JRの高架を越えて開成高校の前を過ぎるとパン屋のブーランジェリー・イアナックだ。有名店メゾンカイザーで4年働いたオーナーが約80種類のパンを作る。いろいろ食べた中でも「クロワッサン・ショコラ」は生地がサクサクして、パン好きにはたまらない。

車窓から下を眺めると隅田川。渡り終えたと思ったら今度は荒川に差し掛かった。その間の陸地はわずか300メートルほど。首都高速道路の中央環状線以外に視界をさえぎるものはないので、河川敷が遠くまで続いている。

川を越えると、ほとんどの駅前は商店が少なく住宅が立ち並ぶ。西新井大師西駅から足立区随一の観光地、西新井大師を目指す。ひたすら歩くがなかなか着かない。1.2キロ歩いてようやく到着。西駅とはよくしたものだ。お参りを済ませて境内を散策すると、アジサイが見頃を迎えていた。

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