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くらし&ハウス
暮らしの知恵

2010/7/7

暮らしの知恵

マンションのベランダでも

住宅地の家庭菜園ではルールやマナーを呼びかける張り紙が張られている(東京都世田谷区)

部屋同士が密着し、共有部分が多いマンションなどの集合住宅も“畑”迷惑の現場になっている。マンション管理会社には「ベランダ菜園」に苦悩する声が届く。住民は近所トラブルになるのを避け、直接言わずに管理人や管理会社に連絡するからだ。「騒音やペットに比べ、退去に至るような大問題にはならないが、相当数の報告がある」というのは全国で約7500棟のマンションを管理する日本ハウズイング。

内容は「干していた布団に土や水が飛んできた」「泥水が流れてきて配水管が詰まりベランダが水浸しになった」など。どの家庭か割り出しにくく、理事会便りやチラシの配布、張り紙で住民全体に注意を促す程度。「当事者は気づいていないかもしれない」(日本ハウズイング)という。

自治体などが運営し、より本格的に野菜作りをしたい人が利用する市民農園。農林水産省によると、08年度で3382カ所あり、1993年度に比べ約3倍に増えているが、ここでも事情は同様だ。

東京都世田谷区に届いたのは「雑草が生い茂っている場所があるからしっかり管理してほしい」という周辺住民の声。夏場には虫が集まる一因になる。農園内には利用者同士はもちろん、周辺住民から苦情が出ないように「ゴミは持ち帰ること」「早朝は静かにご利用ください」「利用区画外に私物を持ち込むのはご遠慮ください」などの張り紙をして注意を呼びかけている。

日ごろから交流

もちろん、近所に配慮しながら家庭菜園を楽しんでいる人が多勢だろう。ただ、気づかぬうち迷惑を掛けていることもありうる。

「家庭菜園を巡る近所トラブルが起きるのは残念なこと。集合住宅のルールやご近所同士のマナーを守るのはもちろん、おすそ分けでコミュニケーションを取るなど工夫してほしい」と恵泉女学園大の藤田さんは話している。

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