食卓をおいしくアートに 家族と作る千葉の太巻きずし
作って楽しい、見て美しい、食べておいしい…千葉の伝統郷土料理太巻きずし。祭りずしとも呼ばれ、凝った絵柄は目を引くが、使う材料は特別なものではなく、ごく日常の食材だ。作り方さえマスターすれば、家庭で子どもと一緒に作ることもできる。
東京・お台場で開催された「東京味わいフェスタin臨海副都心」のクッキングセミナーに参加、太巻き作りを体験した。
太巻き作りのカギを握るのが東京湾特産ののり。小さなのり巻きを彩り豊かな具を入れてつくり、それを集めて大きな太巻きに巻き込んでいけば、美しい絵柄の太巻きができ上がる。
今回学んだのはバラの太巻きずしの作り方。材料はのりと薄焼き卵、紅ショウガ、野沢菜、酢飯。酢飯は白いままのものが250グラム。他に60グラムは天然の食紅でピンクに着色、2等分しておく。
巻きすに薄焼き卵をのせ、その上に小さくちぎったピンクの酢飯を細かく並べていく。酢飯の間には紅ショウガを散らす。隙間が空いていても構わない。これを巻いて、まずは小さな巻き寿司を作る。
同じ作業をもう1回。今度は、先に作っておいたものを手前に置いて、2重にする。
次に白い酢飯を5等分にし、それを巻きすののりの上に4つのせ、均等に伸ばしていく。上下の「のりしろ」はお忘れなく。4分の1と6分の1、2種類の幅ののりを用意、酢飯の上にのせる。
幅広ののりの上には野沢菜を2本、幅の狭い方には1本のせる。菜箸で事前にのりを押し込んでおき、野沢菜の「置き場所」を作っておくのがコツ。
その間に先に作っておいた卵の巻きずしをのせる。
具をのせ終わったら、巻きすを縦に持ち、卵の巻きずしの上に、残しておいた5分の1の酢飯をのせる。あとはしっかり巻けばできあがりだ。
切る際には包丁を濡らしておくときれいに切れる。ゆっくりと引くように切るのがコツだ。
どうです? 初心者にしてはなかなかの出来映えでしょう? これならお子さんにもできるはず。
休日に家族と一緒に作ってみてはいかがでしょうか。
(渡辺智哉)
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