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ウユニ塩湖、ラオスで象使い 世界に1つだけの旅作り

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「はじめまして」ではじまり、「また会おうね!」で終わる旅――。ウェブサイトを開くと、旅好きなら「一度は行ってみたい」と口をそろえる南米・ボリビアのウユニ塩湖の写真が目に飛び込んでくる。空の青が映りこんだ湖の上、笑顔でジャンプする若者たち。トリッピース(東京・品川)が運営する旅行支援サイト「trippiece(トリッピース)」。オンライン上でユーザーが立てたプランに参加者を募集し、旅行の企画、集客をサポートするプラットフォームだ。2011年3月のサービス開始以来、ユーザーは増え続け、登録者は26万人にのぼる。その中心が、全ユーザーの6割を占める20代後半から30代の若い世代だ。

ユーザーが旅を企画する

「世界一の透明度!冬のバイカル湖&犬ぞり体験」「こたつde星空ナイト 極寒の星空の下でこたつ&キャンプ」「ウォーリーになろう」「知床で流氷の上を大冒険&野生の動物観察!」「ラオスで象使いになろう」……。トリッピースのウェブサイトでは新しい企画が次々に発信される。コンセプトは「ここにしかない旅」。人生で一度は行ってみたいけれど、行く手段さえ見当もつかない旅、自分では思いつかない楽しそうなイベントが、カラフルな写真とともに続々と並んでいく。

トリッピースでは、毎月400件から500件の新しい企画が立ち上がる。提携する旅行会社や、農村の開墾など地域振興を目指すNPOなど、法人が企画する場合もあるが、全企画の約9割はユーザーが自由に立てた企画だ。参加する目的は様々だが、中心にあるのは「一緒に楽しむ仲間を見つけたい」という思いだ。

大学を卒業し、社会人になると職場以外の新しい出会いの数は格段に減ってくる。学生時代からの友人も、遊びの企画を立てようにも日程調整そのものが難しい。遠い場所への旅行ならなおさらだ。

ボリビアのウユニ塩湖は、「天空の鏡」と呼ばれ言葉を失うほどの美しさだが、費用もさることながら東京から移動だけでも2日かかる。当然直行便はない。それどころか、乗り換えは3回以上だ。米国の主要都市で乗り換え、ペルーの首都リマなどを経由してボリビアのラパスまで飛行機で移動し、さらにウユニまで空路で約1時間、という「修行」の旅だ。計画を立てることも初心者にはハードルが高い。一人では不安だが、1週間以上の行程をともにする仲間を探すのも困難になってくる。

「ニッチな旅なら、僕らトリッピースを使ってほしい」

創業した石田言行(いあん)最高経営責任者(CEO)は自信を見せる。創業以来、ウユニ塩湖は、トリッピースでも常に企画が立つ、定番の一つだ。トリッピースが自ら企画するものもあれば、ユーザー発の企画もある。ユニークでニッチな旅こそ、魅力を感じ人気が集まりやすいという。一方で、大手の旅行会社ではニッチな旅は集客が難しい。新年を新月で迎える2017年、ウユニで月のない星空を見るというユーザー企画は申込者が殺到した。

50回以上参加する人も

旅の企画を立てる人たちは、どんな思いなのか。神奈川県に住む相笠良太さん(29)は、3年ほど前に参加して以来、8回企画を立て、50回以上参加したというヘビーユーザーだ。「AUS(オーストラリア)発祥の海上パークにBBQ(バーベキュー)。オシャレ映画館貸切上映で夏の締めくくり!」「逗子映画祭2016に行こう!」など30人以上を束ねるイベントも企画した。「自分が行きたい面白い企画がないから、作ってみたい」と思ったのが企画したきっかけだ。

相笠さんは会場の下見や打ち合わせ、参加者同士のLINEグループを作るなどきめこまかな準備も整える。「参加者ががっかりする企画は作りたくない」という思いがあるからだ。トリッピースでは、企画者たちに金銭的なインセンティブはない。正直、運営は大変だったが、それ以上に参加してくれた人たちが面白い、といってくれることや、企画者同士で仲間ができたことがうれしかった、と話す。

気になるのは、トラブルだ。まず、金銭トラブルを防止するために、旅行企画が決まったときのしくみは2つある。1つ目は、企画の実施が決まるとユーザーが直接、旅行会社に入金するしくみだ。参加表明したユーザーには、トリッピースが提携した旅行会社から直接振込先の連絡がくる。トリッピースには手数料として旅行代金の約10%が収益として入る。旅行会社を入れることで、「オンラインの申し込みは不安」というユーザーの不安も解消でき、幹事の負荷も減ることになる。企画者の代金持ち逃げなどを避けるために幹事による集金は禁止だ。2つ目は、事前の入金を参加の条件にするしくみだが、企画者が大きな金額を立て替えることになるなど、使い勝手に不便さを感じるユーザーもおり、前者が多い。

もう1つが人間関係のトラブルだ。長い時間、遠い異国で過ごしていれば「この人なんだか合わないな」ということがしばしば発生する。トリッピースでは、この対策としてなるべく複数人でいくことを推奨している。気の合わない人とは、別行動をすればいいからだ。石田CEOの経験上、人数のオススメは12人以上だという。

「2でも3でも4でも6でも割り切れるから。トリッピースの旅行スタイルは、移動こそ一緒だけど現地ではバラバラなことがほとんど。その距離がうまくいくコツだと思います」(石田さん)

旅の思い出を共有

旅行のあとも楽しい。ためしに動画投稿サイト「ユーチューブ」で「trippiece(トリッピース)」と検索したところ、旅の思い出を編集したプロ顔負けの映像が大量に出てきた。オンラインで知り合った仲間が空港で再会し、飛行機にわいわい言いながら乗り込む。現地に到着し記念撮影したり、時には迷子になったり……。

サービスの認知が拡大するにつれ、40代以上の参加者も増えてきた。今や、4割を占めるほどになっている。子育てを終えて、自分と共通の趣味を持つ仲間を探したい、というニーズが増えてきたからだ。トリッピースの旅の魅力は「ここにしかない旅」ということだ。相笠さんの言葉だ。基本的にどんな旅でもアップできる「自由度の高さ」による課題も多くあるが、トリッピースの熱量は文化祭を楽しんだ学生時代を思い起こさせる。まずはウェブサイトでその熱量を感じてみてほしい。

(松本千恵)

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