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「優秀社員」の法則

会議で「落としどころ」ではなく「方向性」を示せる 経営コンサルタント、セレブレイン代表取締役 高城幸司(5)

2016/12/11

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7.会議で「落としどころ」ではなく「方向性」を示せる

 私自身、仕事をしていて、会議の重要性をあらためて感じることが最近増えてきました。とくに「優秀さ」をはかる場面において、それを実感しています。

 というのも、結局のところ、人が実際に仕事をしている場面をすぐ横で観察することは、あまりないからです。仕事ぶりの一部は観察できるかもしれませんが、すべてを見られるわけではない。つまり「優秀さ」というのは結果で見るか、会議における言動でその片鱗(へんりん)を見るかしかないのです。

 会議は、個人の気持ちや意見を発するとても重要な場です。そこでの発言や立ち居振る舞いは、そのままその人の人物評価につながっています。当然、会議での言動が「優秀さ」をさらに確固たるものにするケースも多いのです。

 日本の会議は、大半が「報告の機会」であり、黙って座っていることが比較的多いと思います。AかBかはほぼ決まっていて、「あとはよろしいですか」という確認で終わることが多いでしょう。

 しかし、意見が対立することがたまにあります。「Aでいこうと思いましたが、問題があります」となった場合、会議が紛糾してしまう。そうなると、誰かが方向性を示さなくてはなりません。

 ここで重要なのは、求められているのは「落としどころを見せる」ことではないということです。「今の話をまとめると反対意見も結構あるけど、会社としてはAをやったほうがいいということなので、Aの方向に行きつつ、反対意見もまとめるのでどうですか」などといった、「Aが7割、Bが3割」という玉虫色の解決策を示すことではありません。これは会議を進行する議長の役目です。議長が最終的に「では、Aでいくことを前提にしつつ、Bは見送ることにしましょう。でも、今までやってきたことが無駄になると会社としての損失も大きいので、やってきたことをまとめてホームページ上で開示して、それを使ってクライアントに出すのでどうでしょうか」などと、落としどころを見せるのです。

 この落としどころの役目を担いたがる人は、世の中に結構います。それはそれで重要な存在だとは思いますが、それでは「優秀」とは言われません。これはあくまで「後処理」でしかないからです。

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