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味噌汁に卵を入れますか? 七味唐辛子は入れますか?

味噌・味噌汁(3)

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NIKKEI STYLE

前回、私は詞をご披露した。メロディーは公募すると書いたが、公募はやめる。以下のような理由からである。

ご意見 野瀬さんの作詞した「哀愁の久留米」に曲をつけてみようとかと考えていて、なんとなく「男はつらいよ」のメロディーで歌ってみたのですが、なんとこれがぴったり合うことを発見しました(もちろん、多少の強引さは必要ですが)。是非、一度お試しください。
 ちなみに、あまりにぴったりくる(これ以上のものはないかと)ので、作曲の試みはあっさりあきらめました。「哀愁の久留米」は「男はつらいよ」の替歌ソングとするのがベストかと(名古屋在住、静岡長期出張中、宮崎出身の野崎38歳さん)

   一、

   夜の久留米をふらりと歩き こたつ屋台で飲む酒は

   男ばかりのムサい酒 きっと悪酔いするだろな

   せめて美人の一人でも どうしていない なぜいない

3行目を「せめて美人の一人でも どうしていないの なぜいない 情けない」に変える。これで「男はつらいよ」のメロディーで歌えるはずである。すなわち、

   一、

   よーるのくるめーを ふらーありとあるきー

   こーたつやたいーで のーむさあけわー

   おーとこばかりーの むーうさーあいさけ

   きっとわるよい すーるだーろな

   せめてーびじんのひとーおりでも どーおしーていなーいのー

   どーおしーていないの なぜいーない

   なーさーあけーえなーあいー

できたー。歌えたー。でも「男はつらいよ」なんて全然念頭になかったので我ながら驚きである。

デスク感心 さすがは山本直純先生。何にでも合うメロディーなのね。そうそう渥美清の「泣いてたまるか」のDVD、思わず買ってしまいました。第2集の2話目が山田洋二脚本で「男はつらい」ってタイトルなんですよ。共演は前田吟。これは見なきゃ。

ご意見 浜松のMartinです。続きを作詞させていただきました。ぜひ紅白に出て下さい! エミー隊員殿、作曲お願いしますね。

   二、

   夜のコリドー街をトボトボ歩き ガード下で飲む酒は

   ビールケーステ-ブルの寂しい酒 ああ寂しい酒

   そこ退けそこ退けと郵便局の軽自動車 帰りも通るぞと運転手

   三、

   夜の一ツ木通りをルンルン歩き シェブンで飲む酒は

   ブラッサンスが聴けて旨い酒 ああ旨い酒

   ママのカステラバックに仕舞い さあムーライトながら

力作である。だが、残念ながらつい今し方、「男はつらいよ」の替え歌であることが発覚したので、これでは字数が合わなすぎになってしまったのである。しかも2番と3番の歌詞の言葉数が全然違うのである。これで歌えたら逆にすごいのである。乞う再挑戦。

こんなことばかりやっていていいのだろうか。いいのである。

でも、そろそろ始めないとね。味噌・味噌汁。具の話が出るのを待っていた。

ご意見 日ごろ我が家で繰り広げられている味噌汁を巡る冷戦について、皆さんのご意見をうかがいたくメールしました。冷戦の争点は味噌汁の「具」です。それも野菜の。
 私はわりと野菜を具にした味噌汁が好きです。短冊に切った大根、汁がちょっと黒くなるナス、甘いサツマイモ、ほこほこジャガイモ、モヤシにニンジン、タマネギ、何でも味噌汁の具にしてしまいます。風邪のひきかけなんかには熱々のキャベツの千切りの味噌汁に生卵を落として食べると、なんか治ったような気になっちゃいます。
 ところがうちの主人は、ここに書いてある具はすべてNGなのです! どうも主人にとっては味噌汁に入ってていいのはワカメと豆腐とナメコと油揚げとお麩だけらしいです。
 野菜の味噌汁を作ると、食べないわけではないですがやーな顔をされるので、いつもはしょうがなく上に挙げた具でワンパターンな味噌汁作ってます。でも時々欲求不満に陥って、発作的に豆モヤシの味噌汁が食卓にのったりして「これは変だ」「いや普通だ」との小競り合いが起きてしまうのです(柏在住 あをねこさん)

皆さんから「具」に関する様々なメールがきている。あをねこさん、参考になさってください。まずはこれから。

ご意見 うちで作る味噌汁の具に、レタスがあります。親戚が沖縄に3年ほど住んでいたときに教わってきたもので、あまりのおいしさに今では自分定番になっています。
 レタスをごま油でさっと炒めて、そこにかつお出しの味噌汁を注ぐだけなのですが、お口がコンサバな方々が遊びにきたときにこれを出すと必ず、えぇぇぇぇ、レタスの味噌汁ぅぅぅ…とヒカれてしまうのが哀しいです。おいしいのに(小波さん)

沖縄でレタスはおでんの種でもある。味噌汁に入っていても不思議はない。

久留米の姉が高校生のころ、母に代わって味噌汁を作った。トマトが入っていた。いまはトマト味噌汁を作ることは決してない。

デスク発作的に タバスコが合いそうですね。

ご意見 先ほど母から聞いたのですが、特異な食べ方と思われますので追記。「おそうめんを入れて食べる」なのだそうですよ! いったん煮立たせてから乾麺状態のそうめんを入れるとのこと。どこで覚えた"食の方言"かは聞けませんでしたが、とりあえずウチの母は中国・大連生まれで、戦時中に日本に引き揚げてきて静岡県の相良で終戦を迎え、その後東京・名古屋と転居を続けたようです。
 読者の方の中で味噌汁にそうめんを入れる人、挙手ねがいます!(S.I.さん)

はーい。私もやりますよー。

私の場合は先にそうめんをゆでておいて、熱い味噌汁に放り込む。どこで覚えたやり方かは忘れたが、全然抵抗がないどころか、まれに二日酔いになった朝などはそうめん味噌汁を食べたくなる。

これって少数派?

ご意見 栃木人の父と名古屋人の母を持つ私は東京に居ながらにして名古屋味噌で育ちました。私を含め子供がある程度大きくなると外で味噌汁を飲む機会が増え、たまには違うのを飲ませろとのリクエスト(クレーム?)が出て、母が妥協したのが新潟の麹味噌でした。
 それで気付いたのが味噌によって合う具が違うということでした。まぁ普遍的に合う具もありますが。個人的にはナメコやナスは名古屋味噌で、ジャガイモは麹味噌でいただくのが一番と思います。
 また、味噌汁の中で七味唐辛子と相性が良いのは名古屋味噌だけと確信します(嶋田さん)

愛知出身の同僚は「赤味噌にはダツイモだあ」と言っている。ダツイモって何?

それと社会部時代、警視庁の食堂で味噌汁に七味を大量投入している機動隊員多数を目撃した。私は味噌汁に限らず、食べ物に赤い殺意を大量投入する生活習慣を持ち合わせていないが、七味投入は普通のことなのだろうか。どうしてそんな自傷行為みたいなことをしなければならないのだろうか。

デスクぷりぷり 自傷行為じゃないもん! おいしいもん、気持ちいいもん。快感だもん!

ご意見 首都圏の手づくり味噌汁の場合、食卓に出現する回数が多い具は(1)豆腐(2)ワカメ(3)ネギ(4)油揚げ(5)大根――というデータがありました。以下、タマネギ、ジャガイモ、キノコ類などが多いみたいです。他地域では、この傾向が大きく異なるのではないでしょうか?
 個人的には味噌汁に卵を入れるのが嫌い。一番好きな具は「納豆」です(ミルフォードさん)

私は味噌汁に卵入れるの好き。納豆は入れない。ミルフォードさんと一緒に暮らしてなくてよかった。

デスク同調 納豆は入れない。卵はどっちでもいい。キノコが大好き! 特にヌメヌメ系!

前回、大きなテーマになった味噌の分布。専門家からメールが届いた。

ご意見 私がいまでも麦味噌を愛してやまない理由は、麦味噌に欠かせない麦麹の原材料である裸麦の品種育成に携わってきたためです。
 裸麦というのは大麦の品種群の一つで、現在は主に四国の瀬戸内から九州北部にかけて栽培されています。歴史的にはもう少し広い範囲で栽培されていたのですが、日々の食事で麦ご飯をあまり食べなくなったのと裸麦が病気に弱いのとで、近年はやや廃れています。
 用途はもともとは麦ご飯用ですが、麦麹にも転用されてきました。現在、麦味噌の消費されている地帯(瀬戸内の西側と九州全域)は、伝統的に麦ご飯用に裸麦が栽培されてきた地帯とほぼ重なっているのです。麦味噌地帯の分布が偏っている理由の一つは、原料である裸麦の調達のしやすさとも関係がありそうです。
 もっとも、麦味噌の起源は麹の原料の調達しやすさにもあったのでしょうが、それが今日も継続して使用されている理由は、食べつけた味に執着するという我々の食生活の保守性によるものなのでしょう。
 読者のご意見にあった、麦味噌が甘いというのも、仕込みに麦麹を大量に使うのが一因です。味噌の原料はご存知のように大豆が中心で、このほかに裸麦や米が加えられます。味噌の甘みはもともと裸麦や米に含まれるデンプンがコウジカビの酵素の作用で分解してできた糖に由来するものですから、仕込みに麹を多く使うほど甘くなる傾向があります。というわけで、麦味噌の甘みは発酵プロセスよりは原料の違いによるものと考えられます(つくば在住、ドモンさん)

くっきりすっきりわかったのである。ただで勉強させていただいて申し訳ないっす。

味噌煮込みうどんのつゆを飲むべきか否か。深刻なる無駄論争。

ご意見 味噌煮込みうどんのお汁は出来るだけ飲まないで麺を食し、残ったお汁をおかずにしてご飯(お新香と一緒に別注文)を召し上がるのがベストかと思います。最初に「玉子入り味噌煮込み」を注文した場合には、玉子は食べずに最後まで残しておき、ご飯の上にのせて食べると極上の美味を味わえます(亡命名古屋人さん)

これは東海地方では常識の部類に属する食べ方だそうである。

ご意見 味噌煮込みうどんの汁は、私は残します。と言うか、食べ終わるころには、うどんが汁を吸ってあまり残っていません。通の人は、味噌煮込みうどん定食にして、ご飯に残った汁をかけて食べたりするのでしょうか。野瀬さん、今度は味噌ロールケーキにも挑戦してみてください(にゃんちゃん)

味噌ロールケーキは名古屋オフ会の折に経験済み。

赤味噌ラガーに合うかも。

デスク反論 ボン・ミッソってやつね。でも、合わないですよ。ビールに甘いものなんて!

さあ、ランダムにいくぞ。

ご意見 マブダチの「酎ハイ」ちゃんちのお母さんは、夏になるとそうめんや冷麦をよく食卓に出してくれるのだそうだが、その「おつゆ」がこともあろうに「酢味噌」だという!
 ときには「胡麻味噌」だという! え?え~っ!! だって、そうめんでしょ? 名古屋人が冷やし中華にマヨネーズかけて食ってるのを見たとき、東北出身の友達の家で、朝食に「ニラ入り味噌汁」が供されたとき以来の驚きがオレを襲ったのは言うまでもありません。「酎ハイ」ちゃんの説明によると、

1.正確に言うと酢味噌やゴマ味噌を、おだしで伸ばしたものを「おつゆ」にする。
2.お母さんは石川県と富山県の県境地方出身で、このそうめんの食べ方は「郷土食」だと説明しておられる。ちなみに大阪出身のお父さんは絶対にこのつゆを使わない。
3.お母さんが使うのは基本的に信州味噌をベースにした合わせ味噌である。

 以上3点が明らかにされたのだが、さらに作り方の詳細等をレポートしてくれるよう依頼したので、それはまた追ってお知らせします。
 そこで、お尋ねする。福井県・石川県・富山県等の北陸の人たちよ! 君たちは本当にそうめんや冷麦をこんな風に食べるのか? 教えてくれっ! 気になってミクロマンがメガロとジェットジャガー被って暴れだしそうじゃねえかっ!(西荻の怒髪天娘さん)

教えてくれー。

ご意見 岩手県では南蛮味噌がかなり普及しています。そのままお酒のあてになったりします。岩手県北から青森せんべい汁地帯に普及する「そばかっけ」というイタリア人もびつくりの麺に付けて食べるニンニク味噌も欠かせません。別パターンとして、麹南蛮も普及しています。他の地域ではどうなんでしょうか(岩手発Deep千葉生まれの池魚さん)

関西で「鴨なんばん」などという形で料理名に「なんばん」とある場合、だいたい長めに切ったネギが入っている。東北の南蛮にはトウガラシか。

ご意見 行ってまいりましたよ、新潟では知る人ぞ知る味噌ラーメンを食べに……この堂々たる姿。カレーラーメンなどとは見間違ってはいけません。れっきとした「特製味噌ラーメン」です。
 お店は新潟市の赤道(あかみち)食堂……インパクトが強いのは見た目だけではなく、味も相当なもの。スープは少なく、ほとんどがあんかけ味噌……八丁味噌をベースに各種の香辛料で風味をつけた辛目のあんかけ味噌炒めをたっぷりとかけたモノだそうです……インパクトが強いといえば、新潟では味噌汁にスイカを入れる地域がごく一部ですがあります(残念ながら食べたことはありません)。冬瓜(とうがん)なら新潟では一般的な味噌汁の具ですが(あがきた@新潟さん)

すごいラーメンである。ものすごい味噌の量である。

デスク驚愕 味噌ラーメンというより、味噌麺? これは汁そばじゃねぇ、パスタだ!

味噌汁にスイカ。スイカねえ。姉が作ったトマト味噌汁とどっちが強いのだろうか。

(特任編集委員 野瀬泰申)

味噌・味噌汁(4)「味噌汁に卵を入れますか? 七味唐辛子は入れますか?」は13日(日曜日)に公開します

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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