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大学4年になり就職活動が始まった。高校時代は先生になろうと思ったが、その考えはいつの間にか雲散霧消していた

1980年のことです。NHKで「ザ・商社」という経済ドラマが放送されました。松本清張の原作で、総合商社の安宅産業の経営危機の実話をもとに石油の利権獲得に奔走する商社マン(山崎努)の姿を描いた話題作です。毎回、わくわくしながら見ました。

しかし、僕はアメリカンフットボール漬けの日々。就職人気ランキング上位に名を連ねる総合商社は無理だろうと諦めながらも会社訪問だけはしました。

ところが、ある日、伊藤忠商事にいるアメフト部のOBから「伊藤忠に入社する気はないか?」と尋ねられたのです。驚きました。今思えば体育会系の入社枠でもあったのでしょう。OBの力もあって内定を頂きました。

内定はもらったが、卒業が危うい状況だった

1年生から3年生までギリギリの単位取得で進級していました。もし4年で1つでも単位を落とすと留年という瀬戸際に立たされていました。

伊藤忠商事本社ビル(東京都港区)

伊藤忠商事本社ビル(東京都港区)

担当教授に「伊藤忠に決まったので、単位を下さい」とお願いに行くと「君の成績で伊藤忠? それは奇跡だ」と驚かれました。教授の知る限りこれまで物理学科から伊藤忠に入社した学生はいなかったそうです。何とか単位を落とさずに卒業をすることができ、ほっとしましたよ。

「ザ・商社」のモデルとなった安宅産業は77年に伊藤忠が吸収、その影響もあってか、僕たちが入社する数年間は採用を絞り込んでいました。

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