イタリアン焼そば、黄色いカレー 昭和薫る新潟グルメ
B級ご当地グルメの宝庫、新潟を旅する(1)
新潟の「イタリアン」をご存じだろうか。名前からしてパスタっぽいが、実はやきそば、つまり中華麺を炒めて、パスタソースをかけたものだ。
新潟市の「みかづき」と長岡市の「フレンド」両チェーンがイタリアンの2大人気店だ。
まず長岡の「フレンド」から。
見ての通り「やきそば+パスタソース=イタリアン」の味。個人的には「やきそば≦パスタ」と感じた。
ただし、ゆで麺にミートソースをかけて食べる「スパゲティミートソース」に近い感覚だ。「昭和のスパゲッティ」。決して「ボロネーゼ」ではない。
だからなのか、フォークではなくお箸で食べる。
続いて新潟の「みかづき」。
もやしとキャベツが入っていて、パスタソースがなければ、そのままやきそばだ。白いショウガが添えてあるのもやきそば的。そういう意味では「やきそば≧パスタ」だ。
店のロゴにも使われているが、フォークで食べる。この点も長岡との違い。
イタリアンと並ぶ、新潟を代表するB級ご当地グルメが「バスセンターのカレー」。レトルトカレーにもなっていて、おみやげに買うこともできる。
バスセンターは、正しくは「万代シテイバスセンター」。新潟市街の中心部にある大型のバス乗り場だ。ビルの1階が広大なバス乗り場になっていて、その一角にある立ち食いそば店で食べるカレーライスが地元民のソールフードなのだという。
具は大ぶりで、ジャガイモもごろんと入っている。量もかなり多い。
最大の特徴はその「黄色さ」。まっかな福神漬けとのコントラストも鮮やかで、昔ながらの「家のカレー」を思い出す。
(渡辺智哉)
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