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蜜をかけたかき氷 せんじ、すい、みぞれ…何と呼ぶ?

かき氷ほか冷たいモン(3)

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NIKKEI STYLE

今週もたくさんの楽しいメールをいただいた。私は心から感謝しているのだが、当サイトの読者のみなさんは本当にいい方ばかりである。大人だし、意地悪いことは決して書いてこないし、オモロイし。

デスク・エミー隊員ぺこり ホント、読者の皆様あっての「食べ物 新日本奇行です」。多謝、多謝。

ご意見 やっぱり、宇治金時いうたら宇治に行かなあかんわと、ふらりと宇治に出かけました。平等院周辺は「宇治金時」のオンパレード。ちょっとしたストーリーが書けそうです。そう、「宇治周囲物語」(しょーもな…)。
 創業400年、江戸将軍家御用達の宇治茶のお店で、宇治金時食べてきました。写真添付します。
 もちろん、京都市内にもさまざまな「宇治金時」が存在し、研究の価値は充分にあります。これはというお店はご推薦させていただきます。ぜひ、京都に取材に来てくださいね。
 エミー隊員様
 東映太秦映画村では連日「イケメン新撰組ショー」開催中です! ぜひ見にきてください(いけずな京女さん)

宇治周囲物語。うまい! 宇治拾遺物語ですね。デスクは麦わら帽子と捕虫網を持って京都に行くとか行かないとかごちゃごちゃ言っております。エミー隊員は映画村に行く話はしておりません。

前回登場した名古屋の「せんじ」。東京の「すい」、関西の「みぞれ」と同じのようだが、その「せんじ」に関するメール。

ご意見 生まれて49年名古屋以外に住んだことのない私としては、「せんじ」が名古屋でしか通用しないものであることは初耳でした。これも名古屋独自の表現だったかと軽い興奮を覚えています。
 その後、地元中日新聞のWebサイトをみていて、「せんじ」の語源がとても崇高なものであることを知り、またまた軽い興奮状態にひたっております。
 曰く、宣旨(せんじ)とは「天皇の簡単な命令(お言葉)」のことだそうです……いやぁ、やっぱり名古屋ってすごいわ!(伊藤さん)

名古屋の「せんじ」の次は関西の「みぞれ」。

ご意見 先日の墓参りでの酔っぱらい事件、別に奈良での風習ではないのです(当たり前ですが)。うちの嫁の実家は毎年8月7日に墓参りをすることにしており、その日は親戚一同が集まります。そして墓へ参るのですが、お坊さんの都合上、朝一の場合と昼近くの場合があって今回は朝一でした。この日は朝からとても暑く、墓参りが終わってから親戚一堂に会してのお昼ご飯までかなり時間があったため、ビールをちょっとだけのつもりがどんどん進んでしまい、家のパソコンでここへの書き込みを行ったというわけです(酔っぱらって書き込みする方がおもしろいネタが書けるかな? ← ネタちゃうって)
 さて、かき氷のみぞれについてですが、これってマイナーなんでしょうか。といいますのも、先日私の上の子のお友達が遊びに来たときにかき氷の話題になりました。

 私「かき氷ってなにがかかっているのが好き?」
 お友達「メロン!」(定番ですね)「いちご!」(これも定番)「おっちゃんは?」(おっちゃんかよ)
 私「みぞれかな」
 お友達一斉「みぞれってなに?」
 私「白い甘い蜜がかかってるねん。みたことない?」
 お友達一斉「な~い!」

 まぁ、子どもですので、目に鮮やかな緑や赤のシロップのかかっているものは覚えているのですが、見たことはあっても白って意外と覚えていないのかもしれません。
 ところで、これで気になったのは

 1.みぞれって、大阪限定なのでしょうか(←そんなことはないと思うのですが)
 2.みぞれって、そのネーミングのいきさつはなんでしょうか(明渡@奈良県さん)

「せんじ」「みぞれ」「すい」が同じものであることを今回初めて知りました。勉強になるなあ。「みぞれ」は大阪限定ではなく九州でも「みぞれ」でありました。東京周辺は「すい」のようですが、東北や北陸、北海道はどうなのでしょうか。別の言い方があるのかどうか。分布図が作れるような気がします。VOTEのテーマ急浮上です。

『たべもの起源事典』にはいずれに関する記述もありません。どなたかご存じの方はいらっしゃいますか。大阪方面にいらっしゃるような気もしますが。

その大阪方面の方へのメール。鼻毛が抜けます。

ご意見 豊下製菓の豊下さんに「廃業してしまったので幻のところてん」と紹介された大阪「天のや」のところてんですが、どうやら絶滅を免れたようです。東京の麻布十番のはずれで「AMANOYA」として再出発してますよ。ところてんもお好み焼きもメニューに入ってます。ただし、「負け犬OL」インターナショナル派の愛読雑誌「ELLE JAPON」で紹介されたりしましたので、オジサンにはさらに入店しづらい雰囲気になってるかも……。
 それと、野瀬さんにまたもお願いがあります。青森県鯵ケ沢町の海の駅わんどの売店に夕張メロン味(?)で、普通に美味しく「これといって語ることのない」味のソフトクリーム『日本海に沈む夕陽ソフトクリーム』というのがあるんですが……。これのネーミングってただ単に「ソフトクリームがオレンジ色」だからそういうネーミングになったのか、それとも、地元の人にしか分からない深ーい理由があってのことなのか、どなたかご存知ないか聞いてみてはいただけないでしょうか? ものすごく気になって、鼻毛が抜けそうです。
 では、よろしくお願いします。今回はあまり毒を吐けませんでした。残念……(名古屋のデパガさん)

伏せ字にしなければいけない部分がないかどうか慎重に検討したところ、今回はないようである。ぎりぎりセーフ。デパガさんは残念なようだが、私は安心なのである。

というわけで『日本海に沈む夕陽ソフトクリーム』の名前の由来をご存じの方は鼻毛を抜きながらメールを送っていただきたい。昔クレージー・キャッツの歌で「抜いた鼻毛が五万本」という歌詞があった。痛かったろうなあ。

ここでデスク乱入 涙、何リットル出たんだろう?

歌のタイトルは「五万節」だったから、ゴマンと出たに違いない。

今ネットで調べたらどれも歌詞は「読まれた鼻毛が五万本」となっているけど、「読まれた」じゃなくて「抜いた」って覚えているんだけどなあ。

元女子供評論家、現在文筆家の荷宮和子さんから長大なメールをいただいた。荷宮さーん、やっとかめー。以前、小紙夕刊で荷宮さんに連載コラムを書いていただいていたが、そのときの担当デスクが私だったのである。ほんなこつ、久しぶりたいねえ。

長大な文章を全部紹介できないので、全体の50000分の1くらいを。

ご意見 もう一度食べてみたかった冷たい物は「旧宝塚大劇場」内の売店のみにあった(なぜか宝塚ファミリーランド内にはなかった)「アイスクリームあんぱん」です。
 詳しくは拙著『ホントの宝塚がわかる本』に書きましたが、中心にあるあんこをアイスクリームが包み、そのまわりをパンで包んだものです。つまり、内から外に「あんこ→アイスクリーム→パン」の順番です。冷蔵ケースでカチカチになったそのあんぱんを宝塚歌劇の休憩時間のみ食べることができたのです。
 改めて思い返すと「どうやって作ったのか、そもそも、なぜそんなものを作ろうと思ったのか」という謎がますます深まってきました……劇場の建て替え後は見られなくなってしまいました。東宝劇場でははなから見たことがありません。
 最近の東宝劇場では公演ごとに「スサノオ」アイスだの「ファントム」ゼリーだのを売っているようですが定番にいたるものはまだ出ていません。

温冷を問わず、パンとアイスの組み合わせは至る所にあるようである。

ところで荷宮さんからご質問をいただいた。「ZNTR」つまり「全日本とんかつ連盟」とは何か。そもそもどのような団体なのか。それを知りたいのだそうである。「マークがとてもかわいい」とか。

ところで、みなさんの所にこんな冷たいもんありました?

ご意見 正式名称はわからないのですが、「かき氷のシェルクル固め」。正確には「かき氷のシェルクル固め、ダブルシロップかけ、割り箸刺し」ですね。
 作り方は、2カ所に切れ目の入った金属製の円筒(すなわちシェルクル)に半分程かき氷を入れます。割り箸を切れ目に刺します。その上からまたかき氷をかけます。そしてピストンのような押し棒で上からぎゅっと固め、割り箸ごと取り出すとあら不思議、かき氷の五平餅みたいのができあがります。表と裏にそれぞれ好きな色のシロップをかけると完成です。
 シロップの色はお店まかせにしておくと、人気のない色をかけられちゃうんで、好みの色を2色指定します。赤と黄色が好きだったな。
 アイスキャンデーのように割り箸の柄をにぎってガシガシと食べます。
 これはご想像通りに大変危険な食べ物でして、食べ方を誤ると一挙に氷が崩落してアスファルトの上に無惨な姿をさらし、1日の小遣いをつぎこんだ「かき氷のシェルクル固め」にアリンコ(蟻)が集っているのを呆然として眺めるしかないという悲惨な状況に陥る訳です。コツは左右均等に食べ始め、危ないと思ったら落ちる前に一挙に頬張る。頭がキーンとなっても後悔しない。これに尽きます。以上、昭和30年代の下関のかき氷でした(てっぺいさん)

私はこの物件を知りませんが、アイスキャンディーが棒から抜け、アスファルトぶちまけアリンコ献上の悲しい経験は人並みに持っております。あれは悲しい。悔しい。一生忘れません。ねえ、デスク。

デスクぶ然 僕は昭和38年生まれなので、30年代の記憶はないに等しいのです! でも、昭和40年代以降のアイスキャンディーなら「一挙に崩落」ではなく、固まりで「どん」と落ちるので……洗って食いました。

角度は違うが、これも冷たいもんには違いない。

ご意見 北海道の冷たいモンとして思い当たるのは2つ。1つは普通のルイベ。サケの刺身を凍らせたものです。おそらく皆さんもご存知と思います。
 もう1つはイカゴロのルイベ。新鮮なイカのゴロ(内蔵)を凍らせて輪切りにしショウガ醤油で食べます。これって世間では一般的ではないと思いますがいかがでしょうか?(札幌の土門さん)

私はどっちも食べましたが、どっちも苦手です。だって冷たくて冷たくて歯にしみるうえに固いんだもん。かき氷のように口の中で解けるのであれば冷たくても平気ですが、冷たいものを噛むのはだめ。

そういえば、子供のころ夕方になると魚を満載したトラックが家の近所を回っていました。母はいつもクジラの刺し身を買っていましたが、それががちがちに凍っていたのです。凍っているうちはザクザクと歯が通るのに、解けるとかみ切れなくなったものです。あのころはまだ永久歯に生え変わって間がなかったので電信柱と線路以外は何でも噛めたのに……。

ここでデスク乱入 内蔵だけじゃなくて内蔵ごと凍らせて輪切りにしたやつは食べたことあります。ひんやりしてかつ濃厚でお酒が進んじゃう味でした。歯が悪くない、あんどイカのわたが好きな僕には絶好のつまみでした。

というようなことを書いていたら、今治焼き鳥の旗手、土井中照(どいなか・あきら)さんから新著が届いた。『愛媛たべものの秘密』(アトラス出版)。その中に、私を驚かすに十分な記述があった。「宇和島、八幡浜といった南予地方はチャンポン地帯である」。なに? なんだって?

「中華料理店だけでなく、和食、寿司屋、喫茶店にもチャンポンがある」。おいおい、寿司屋でチャンポン? 喫茶店でチャンポン? 

しかも鶏がらやいりこの出しで中華麺を使う。豚肉と野菜が中心で魚介類なし。称して「伊予チャンポン」。

そうです。チャンポンを名乗りながら長崎チャンポンとぜんぜん違うものを出すとチャブ針が動くのだが、「伊予チャンポン」といった具合に「独自のものよ」と断ってくれさえすれば警察を呼んだりしないのである。

それにしても南予がチャンポン地帯だったなんて知らなかったなあ。南予の人は寿司を食べながら、おつゆ代わりにチャンポンをすすっているのだろうかと思うと、九州人としてはセンリツを禁じ得ないのである。

今回はこれでおしまい。

(特別編集委員 野瀬泰申)

かき氷ほか冷たいモン(4)「ビール、チューハイ、シロップかけ放題 下町のかき氷」に続く

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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