安田靫彦「春暁」アートについて話そう!

1935年 紙本彩色/軸 62.3×82.3センチメートル

枝が絡み合うように勢いよく伸びて、まるで稲妻のようだ。冬の間にため込んだエネルギーを一気に放出し、花々が空気まで赤く染めている。私もこの木のように周囲を明るく照らす、力強い人間になりたいと思った。さて、あなたにはどう見えますか。(生活情報部 谷口誠)

作家プロフィール 安田靫彦(やすだ・ゆきひこ)

1884年生まれ。本名新三郎。14歳で小堀鞆音(ともと)に入門し、前田青邨らと紫紅会(のちの紅児会)を結成。1914年、日本美術院の再興に参加。48年には文化勲章を受章。「飛鳥の春の額田王」(64年)など多くの歴史画を手掛ける一方、良寛の書の研究にも取り組む。伝統的な日本画の技法を用いたモダンな画風は、新古典主義と呼ばれた。78年、死去。

ここで見られます

ニューオータニ美術館(東京都千代田区)で開かれる「安田靫彦展 花を愛でる心」で「春暁」を展示する(3月13日~4月18日、http://www.newotani.co.jp/group/museum/index.html)。同時期に川崎市市民ミュージアム(川崎市)で「安田靫彦展 歴史画誕生の軌跡」を開催。そのほか、愛知県美術館(名古屋市)などに収蔵品がある。

作品の感想募集は終了しました 日本経済新聞朝刊「NIKKEI ART REVIEW」に読者の感想や専門家のひと言を掲載します。安田靫彦「春暁」の感想受け付けは終了しました。ご応募ありがとうございました。次回(4月8日掲載予定)から「日本経済新聞 電子版」に掲載します

[日経ネットPlus2010年3月11日掲載]

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