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お笑いコンビ「三四郎」 全部吐き出せるラジオはいい

ラジオ&音声メディア黄金時代(2)

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日経エンタテインメント!

深夜ラジオの代名詞的存在である『オールナイトニッポン』シリーズで、6年超にわたりパーソナリティーを務めているのが、小宮浩信と相田周二のお笑いコンビ・三四郎だ。2015年3月から深夜3時スタートの『オールナイトニッポン0』(2部)を約4年にわたって担当。19年4月から深夜1時スタートの『オールナイトニッポン』(1部)へと昇格するも、21年4月に再び『オールナイトニッポン0』へと移動した。周りからは「降格」とも言われるが、彼ら自身は「凱旋」と表現する。

小宮 1部と2部で変わることもあるかなと思ってたんですけど、あんまり変わらないですね。放送時間が遅いので「スタジオに行くの嫌だな」とは毎回思うんですけど(笑)、始まっちゃうとやっぱり楽しい。2部のほうがのびのびやれてる感じはありますね。

相田 1部のほうが良いは良いですけど、続けられること自体がありがたいですからね。むしろ、1部の時は裏番組が強くて、リアルタイムでどっちを聴くか迷うリスナーもいたみたいで。だから2部になってからのほうが、ツイッターも盛り上がっていますね。それと、けっこう関係者の方が聴いてる時間帯なんですよ。ハマってるドラマについてしゃべっていたら、仕事として実現することもあって。19年に『まだ結婚できない男』に出演できたのはラジオがきっかけだったりします(笑)。

小宮 テレビの収録などで「あそこダメだったな」みたいな裏話もよくしますね。溜(た)めずに吐き出すことによって僕たちは消化することができるし、聴いてる人も裏側を知ることで、次からはその番組を角度をつけて見られるようになったりするのかなって。

相田 自分たちが面白そうだなと思うことは、とりあえずやるようにしていますね。四千頭身のボケ担当の都築(拓紀)には、ゲストで来る度にツッコミ役をさせていたら、最近はネタでもツッコミ担当になってたり。完全に味をしめたなって思いますね(笑)。

小宮 TikTokで話題の喉押さえマンや、昔から一緒に劇場で頑張ってきた(笑撃戦隊の)柴田アイスピックとか、まだブレイクしてないけど面白い人をゲストに呼ぶことも多くて。リスナーと一緒に笑い合えたらなと思っています。教室の隅でじゃれ合ってるようなバカバカしさを大事にしていて。目指しているのは、頭を空っぽにして聴けるラジオです。

ミスを逆手にとって笑いに

テレビにはない魅力がラジオにはあると言われているが、三四郎にとってそれは「自由度の高さ」と「リスナーとの距離感」だという。また、『オールナイトニッポン』の特徴の1つである生放送も、予定調和に収まらない面白さにつながると考えている。

小宮 「これは言っちゃダメ」みたいな規制がラジオはあんまりないので、楽しみながら話せますし、全部吐き出せるのはいいですよね。リスナーとの笑いのツボも近いし、温度差がないというか、同じところで笑っている感覚はありますね。

相田 例えば、放送中に話が脱線して僕と小宮しか知らない昔話をすることがあるんですけど、こういうのってテレビではなかなかできない。そういうときにリスナーは、「秘密を共有できた」みたいな気持ちになるらしく、よく分からなくても笑っちゃったりするみたいなんですよ。それも連帯感が強いラジオならではの魅力だと思います。

小宮 ミスを逆手にとって笑いに変えるみたいな、臨機応変なことも3年目くらいからできるようになりました。ついこないだは、放送中に僕がシャワーを浴びることになってブースを離れて地下のシャワー室まで行ったんですけど、携帯の電波が届かなかったりして(笑)。それも生放送だと、「どうなるんだろう?」というワクワク感が混じった笑いにつながる。さらに、生で聴いてくれているリスナーの反響が相乗効果になって、番組がより面白くなっていくんです。

相田 ちなみに僕らのリスナーといえば、新宿で3回くらい「ラジオを聴いています」と声を掛けられたことがあるんですけど、全員ハイウエストにネルシャツインでリュックを背負ってました(笑)。なので、そういうタイプが多いのかなと思ってたら、地方に行くと意外と若い女性ファンの方が番組グッズのTシャツを着てたりしていて。radikoの普及もあってか、最近は若いリスナーが増えている気はしますね。

今年4月には、東京国際フォーラムホールAにて番組イベント『三四郎のオールナイトニッポン6周年記念バチボコプレミアムライブリベンジ』を開催。コロナ禍の影響で1年延期となっていた同イベントには、おなじみのゲストが集結したり、リスナー参加型のコーナーなどで楽しませた。

相田 番組を長くやってるぶん、お決まりのノリみたいなものも生まれているんです。例えば年末に、なかやまきんに君さんをゲストで呼ぶのが恒例なんですが、毎回突然ネコのモノマネを始めたりする。ヘビーリスナーは超好きだけど、初めて聴いた人は意味が分からない賛否両論回になるんです。4月のイベントにも三四郎ファミリーとして出演してもらったんですが、出てきたときの歓声は僕らよりも大きかったです(笑)。

小宮 改めて「こんなにリスナーがいたんだ」と感じましたし、あの日は会場のみんなが共鳴し合ってた気がしますね。1人で来ていた人も多かったと思うんですけど、「これ、みんな仲間なんだ」と実感することで、さらに熱を帯びていったというか。

相田 感謝祭だったんで、今回はリスナーが求めているものをやろうと思いました。事前にリスナーに投票してもらい、過去の人気フリートークをランキング形式で発表するコーナーの評判も良かった。イベントはまた機会があればぜひやりたいですね。

人気を可視化する意義

新たな試みとして、オールナイトニッポン史上初となる「三四郎のオールナイトニッポン公式ファンクラブ バチボコプレミアムリスナー」も今年4月に開設。オンエア後に収録したプレミアムラジオをはじめとした限定の音声、動画、ブログなど、様々なコンテンツを月額550円で楽しめる。現在、会員は約5000人に達し、今後の展開にも期待が高まる。

相田 「何か新しいことをやってみようか」というディレクターの発案ですね。最初に聞いた時は、ちょっとよく分からなかった(笑)。ファンクラブってなんだか恥ずかしいじゃないですか。でも、番組のファンクラブならまぁいいのかなと。まだ探り探りでやっていますけど、意外と反響が大きくて驚いています。

小宮 あと、僕はファンクラブがあれば「こんなにファンがいますよ」という証明にもなるなと思ったんです。過去に、アルコ&ピースさんの『オールナイトニッポン0』が終わるとなった際に、最後にファンの方がラジオ局にめちゃくちゃ集まったらしいんです。そこで初めて「こんなに人気があったんだ」と目に見える形になったみたいで。そういう意味でも、番組の人気を会員数で常に可視化できるファンクラブは、やる価値あると思いますね。

相田 ファンクラブの内容は口外禁止となっているので、プレミアムラジオのほうが踏み込んだことが言えるし、きっとリスナーも面白いんじゃないかなと。

小宮 本番で収まりきらなかった話を、ファンの方が聴いたらうれしいかなということを想像して、しゃべるようにしています。最近ファンクラブ内で、1人のラジオもやるようになったんですけど、それも新鮮で楽しいですね。

相田 あと、マネジャーが始めたブログも見ることができたりもするしね(笑)。

小宮 今後はファンクラブ限定のライブをやるのもいいかなと思っています。

相田 今のご時勢だと、ファンと交流する機会がまずないんですよ。出待ちもないですし、ファンやリスナーの存在が目に見えにくい時代になっちゃったなと。今後はファンクラブでもいろいろと、リスナーが参加できる企画を考えているので、いずれ実現できたらいいなと思いますね。

(ライター 新亜希子)

[日経エンタテインメント! 2021年11月号の記事を再構成]

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