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「迷惑メール」を撃退し、受信トレイをスッキリさせる各種の手法を3週にわたって解説する連載の3回目。前回に続いて今回もフィッシング詐欺などにつながる危険なメールを自動で排除する「迷惑メールフィルター」を取り上げる。

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迷惑メールフィルターを使っていると、その判別能力に舌を巻くことが多い。ショッピングサイトや製品メーカーを装った精巧な詐欺メールもしっかり見分けてくれる。

しかし、完璧ではない。通常のメールが迷惑メールフォルダーに誤って入ることもあるし、反対に迷惑メールがフィルターをすり抜けて受信トレイに紛れ込むこともある(図1)。ここでは、前者を「ぬれぎぬ」、後者を「すり抜け」と名付けて、対処方法を見ていこう。

図1 迷惑メールフィルターは完璧ではない。一般メールに「ぬれぎぬ」がかかって迷惑メールと判定されたり、「すり抜け」が発生して迷惑メールが受信トレイに紛れ込んだりする

まずは、ぬれぎぬメールの扱いだ。こちらは仕事で致命的なミスになりかねないので要注意。迷惑メールフォルダーに大事なメールが紛れ込んだことに気付かないケースはよくあるからだ。このため、定期的に迷惑メールフォルダーのチェックが必要だが、面倒なので意外と忘れがち。

そんなときの便法は、迷惑メールフォルダーをいつも空にしておくこと。つまり、迷惑メールフォルダーに何か迷惑メールが入ったら、すぐに削除して同フォルダーを空にする。普段からそうしておけば、迷惑メールフォルダーに新着メールの数が表示されたときだけチェックすればよい。新着の迷惑メールを放置しないというひと工夫で、見落としチェックが楽になる。

さて、ぬれぎぬメールを見つけたときの修正方法は、受信方式によって異なる(図2)。ウェブメールでは、ウェブブラウザーで対象メールを迷惑メールフォルダーから受信トレイに移動する。これは、そのまま受信メールサーバーを操作することになる。メールアプリで「IMAP」方式を使っている場合も同様だ。「POP」方式の場合は、そもそも迷惑メールはメールアプリにダウンロードされない。迷惑メールがあるかどうかはプロバイダーのウェブメールで確認し、必要ならそこで修正する。

図2 一般メールにぬれぎぬがかかったときは、そのメールを「迷惑メール」フォルダーから受信トレイに移す。ウェブメールもメールアプリ(IMAP方式)もこれでOKだ。しかし、POP方式で受信しているメールアプリでは、そもそもぬれぎぬの発生自体がすぐにはわからないので注意が必要

実際の画面で説明しよう。Gmailの場合、「迷惑メール」内に普通のメールが入っているのを見つけたら、そのメールを開き、「迷惑メールでないことを報告」をクリック(図3)。これで対象メールが受信トレイに移動する。

図3 Gmailでぬれぎぬを解消する場合、「迷惑メール」を開き、対象メールを選択して「迷惑メールでないことを報告」をクリック(1)~(3)。左側にある「迷惑メール」は上方向にドラッグして、いつも見える位置に移動しておくとよい。ただし、同じ発信元からのメールが次回以降も迷惑メール扱いされる可能性は残る。Outlook.com(ウェブメール)は、対象メールを選んで「迷惑メールではない」をクリック。次に表示されるメッセージ画面で「○○から迷惑メールフォルダーにメッセージを送信しない」をチェックして「OK」を押す

次回からのぬれぎぬを回避するには、「メールの自動振り分け設定」を選択し、そのアドレスからのメールには「迷惑メールにしない」が適用されるようにする(図4図6)。

図4 次回からのぬれぎぬを回避するには、受信トレイに移ったメールの縦の3点のボタンをクリックし、「メールの自動振り分け設定」を選択する(1)(2)

図5 この画面が開いたら「フィルタを作成」をクリック

図6 「迷惑メールにしない」をチェックして「フィルタを作成」を押す(1)(2)。これで同じ発信元からのメールは迷惑メールにならない

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