ブレイク予測3:肉料理アップグレードスパイス
既存商品の中にも、これから売れ筋になりそうな調味料がある。例えば、ハワイのレストランでよく見かける「ガーリックシュリンプ」を作るためのタレ(129円)。食欲をそそるガーリック風味で玉ネギなどのざくっとした食感がアクセントの料理で、エビにまぶしてフライパンで焼いて仕上げられる。ビールのおつまみにぴったりの一品といえる。

ブレイク予測4:野菜・魚介の斬新タレ
中南米でよく食べられているマリネを作る「セビーチェの素」(198円)も、ヒット候補の調味料だ。ゆでたシーフードミックスにあえるだけの簡単調理で、レモンの酸味と唐辛子の利いたピリ辛なマリネサラダを食卓に並べられる。

ブレイク予測5:「映える」ニュータイプドリンク
ドリンク類では、8月に発売した「インスタント ピスタチオラテ」(378円)が、ピスタチオブームに乗って売れ行きを伸ばす可能性がある。湯や水で溶かして飲む粉末タイプの飲料で、ミルクやコーヒーと混ぜてもおいしい。

既にトレンドの、乾燥させたマメ科の植物の花を加えた青色をしたハーブティーのバタフライピー。これを家で作れる「ガーデンティー レモングラスバタフライピー」(378円)が売れそうだ。バタフライピーはレモンやライムなどを加えるとピンク色に変化する点が「映える」とあって若者に人気だが、幅広い層に広がりそうだ。

キャメル珈琲は北海道余市に「キャメルファームワイナリー」を抱え、オリジナルワインも手掛けている。17年に醸造所が完成し、ブドウの栽培からワイン醸造まで一貫生産する環境を整えた。20年に収穫したブドウを使ったワインの店頭販売を、9月3日から開始した。
白ブドウ品種のケルナーを使った「ケルナー 2020(白)」(3278円)や「ケルナー スパークリング 2020(白・発泡)」(2948円)など3種類をラインアップする。国産ブドウを使った日本ワイン人気が続いており、争奪戦になるかもしれない。
(日経トレンディ 高田学也、写真 中本浩平)
[日経トレンディ2021年10月号の記事を再構]