VAIOとDynabookはモバイルノート　1キロ以下がズラリ

日経PC21編集部が11メーカーの2021年秋冬モデル45製品を徹底調査。今回はVAIOとDynabookを取り上げる。両社とも主力はWindows 11搭載のモバイルノート。いずれも1キロ切りの軽量モデルを多数用意する。

最上位機の技術を引き継ぐ14型モバイル「VAIO SX14 」

図1　「VAIO SX14 」は14型ながら1キロを切る軽量モバイルで、ボディーを一新。図6で紹介する「VAIO Z」の技術を随所に取り入れ、天板は立体成型カーボンで軽量化と剛性の向上を図った。バッテリー駆動時間も従来より大幅に伸長。米国防総省が定めた「MIL規格」を上回る独自の品質試験をクリアする。ビデオ会議で重視されるマイクやスピーカーを改善し、AIノイズキャンセリング機能で雑音を除去。カスタマイズモデルでは、タッチ液晶やLTEモデルなどを選択可能だ。実売価格は20万円前後

「VAIO SX14 VJS14490511W」（VAIO）
●CPU：Core i5-1155G7●メモリー：8GB●ストレージ：256GB SSD（PCIe）●ディスプレー：14型●OS：Windows 11 Home●主なインターフェース：Thunderbolt 4×2、USB 3.2（Gen 1）×2、HDMI●無線LAN：Wi-Fi 6●生体認証：顔／指紋●画面解像度：1920×1080ドット●バッテリー駆動時間：30時間●サイズ：幅320.4×奥行き222.9×高さ13.3～17.9ミリ●重さ：999グラム●オフィス：Office Home & Business 2021

図2　新設計のヒンジで片手でも軽くキーボードが開ける。キーストロークを従来より深くし、キートップは緩やかなくぼみが付いた形状。さらに、奥から手間に向かって傾斜するチルトアップ機構で入力がしやすい。指紋や汚れが付きにくい塗装も施されている。なおカスタマイズモデルでは、かな文字ありのほか、かな文字なしや英語配列も選択できる

図3　右側面にはThunderbolt 4端子を2つ備える。2つの端子の間には、HDMIと1000BASE-TのLAN端子を配置している

軽さと耐久性に磨きをかけた12.5型「VAIO SX12」

図4　「VAIO SX12」は図1の「SX14」を小型にした12.5型。重さは800グラム台と軽量化を徹底。OS・液晶以外の主な仕様や強化点は基本的にSX14と共通で、側面に備えるインターフェースも同様だ。実売価格は18万円前後

「VAIO SX12 VJS12490611S」（VAIO）
●CPU：Core i5-1155G7●メモリー：8GB●ストレージ：256GB SSD（PCIe）●ディスプレー：12.5型●OS：Windows 11 Pro●主なインターフェース：Thunderbolt 4×2、USB 3.2（Gen 1）×2、HDMI●無線LAN：Wi-Fi 6●生体認証：顔／指紋●画面解像度：1920×1080ドット●バッテリー駆動時間：30時間●サイズ：幅287.8×奥行き205×高さ15～17.9ミリ●重さ：887グラム●オフィス：Office Home & Business 2021

図5　当該モデルのカラーはブライトシルバー。上位モデルやカスタマイズモデルではほかのカラーも用意する。ディスプレーは180度開閉する（SX14も同じ）

最上位モデルがWin11搭載で登場「VAIO Z」

図6　「VAIO Z」は2021年2月登場の14型フラッグシップ機。最軽量構成では958グラム。カスタマイズモデルのOSはWindows 11を搭載した。ボディー全面にカーボンファイバー（炭素繊維強化樹脂）を採用して強度を高めた。CPUは高性能な第11世代Core H35シリーズ。バッテリー駆動時間は最大34時間。直販価格は27万2580円（直販サイトでの構成例）

「VAIO Z VJZ1418」（個人向けカスタマイズモデル）（VAIO）
●CPU：Core i5-11300H●メモリー：8GB●ストレージ：256GB SSD（PCIe）●ディスプレー：14型●OS：Windows 11 Home●主なインターフェース：Thunderbolt 4×2、HDMI●無線LAN：Wi-Fi 6●生体認証：顔／指紋●画面解像度：1920×1080ドット●バッテリー駆動時間：34時間●サイズ：幅320.4×奥行き220.8×高さ12.2～16.9ミリ●重さ：958グラム～1.013キロ●オフィス：なし