Windows 10 どうする?記憶容量やUSB端子が足りない!
Windows 10をあと4年弱使いきる(8)
Windows 10を、2025年10月のサポート切れまで使い続けるためのテクニックを紹介する連載。サポート終了まで10を使うつもりなら、愛機のハードウエアも見直しておきたい。最終回はストレージ不足やUSB端子不足への対処法などを紹介する。
まずはお手軽な外付けストレージから
内蔵ストレージの空き容量不足の解決策として、一番簡単なのは外付けストレージだ(図1)。あまり使わないデータをそこに移して内蔵ストレージの空きを確保する。動画や写真などの大容量データを保存するなら、低価格で大容量の外付けHDDが便利。また、データを持ち運ぶならポータブルHDDという手もある。
保存したデータを頻繁に読み書きするなら、読み書きが高速なポータブルSSDやスティック型SSDがお薦めだ。一方、ちょっとしたデータの受け渡しや一時保存なら、より低価格のUSBメモリーでもよい。なお、USB 3.2 Gen 2x1に対応した各外付けSSD製品は接続端子に注意(図2)。
パソコンにSDカードスロットがあるなら、SDカードを挿しっぱなしにする手もある(図3)。「ドキュメント」の保存先をそこに移すと内蔵ドライブのように利用できる(図4)。ただし、SDカードは読み書き速度が遅い。
USB端子が足りない場合は、USBハブを利用してUSB端子を増やす。USBハブにはAC電源アダプターを使うセルフパワー型と、それが不要のバスパワー型があるので、利用する周辺機器に応じて選ぶ(図5)。
ノートパソコンがUSB PD対応なら、USB PDに対応したUSBハブが便利。パソコンを充電しつつ、増やしたUSB端子で周辺機器への電力供給もできて一石二鳥だ(図6)。
USB端子のほかに映像出力(HDMI)端子やLAN端子も必要なら、ドッキングステーションも検討しよう。1つのUSB端子で複数の機能を追加できる(図7)。
古いWi-Fi規格のパソコンでも諦めない
ルーターが最新のWi-Fi規格に対応しているのに、パソコン側の規格が古い場合は、最新規格に対応したWi-Fiアダプターも検討しよう(図8)。デスクトップパソコン向けの拡張ボードもある。Wi-Fi 6の場合、条件がそろえばWi-Fi 5の2倍以上の速度で通信できる(図9)。
最新ルーターは1ギガビット/秒(Gbps、ギガは10億)超のネット回線に対応するため、有線LANが2.5GBASE-T(マルチギガビットイーサネット)以上のこともある。パソコン側のLAN端子が1000BASE-Tだと満足な速度が出ない。USB接続の高速LANアダプターをぜひ追加したい(図10)。ルーターとパソコンのほか、ハブやケーブルも同様に、2.5GBASE-T対応製品で統一しよう。条件がそろえば、こちらも倍程度の通信速度が出る(図11)。
(ライター 田代祥吾)
[日経PC21 2022年3月号掲載記事を再構成]
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