Windows 10を2025年10月のサポート切れまで使い続けるためのテクニックを紹介する連載。今回は「遅い」「狭い」「怖い」「煩わしい」の4つの不満のうち、プライバシー流出が「怖い」という不満を解消するワザを解説する。
水面下で転送されるあなたの情報
今後もWindows10を使い続けるなら、これを機にプライバシー流出の不安も一掃しておきたい。
パソコンからは意外な情報やファイルが、水面下でマイクロソフトのクラウドに転送されている。もちろん、セキュリティー対策は施されており利用ガイドラインも示されているが、気味が悪いと感じる人もいるだろう。
水面下で自動的にクラウドに転送されるデータには、Microsoft(MS)アカウントとひも付いたものと、匿名のものがある(図1)。
図1 Windowsを使っていると、さまざまなデータがクラウド(マイクロソフト)に転送(アップロード)される。WindowsにMicrosoft(MS)アカウントでサインインしている場合、MSアカウントとひも付けされるデータもある
MSアカウントとひも付けられるのが嫌ならば、ローカルアカウントでWindowsにサインインするとよい(図2~図5)。すると、Windowsが収集する個人情報がMSアカウントと切り離される。
図2 WindowsへのサインインをMSアカウントからローカルアカウントに切り替えるには、「ユーザーの情報」の設定画面を開き、「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリック
図3 「ローカルアカウントに切り替えますか?」と表示されるので、「次へ」をクリック(Windows 10のPro版で、BitLockerをオンにしているときは、図3の代わりに表示される画面の指示に従って暗号キーをバックアップして図5に進む)
図4 PINを設定している場合はPIN、そうでない場合はパスワードで本人確認をする
図5 設定するローカルアカウントのユーザー名、パスワード、パスワードのヒントを入力(1)~(3)。パスワードは省略もできる。「次へ」をクリックし(4)、次の画面で「サインアウトと完了」を押す