Windows10のストレージ　空き容量を増やす大掃除法

Windows 10を2025年10月のサポート切れまで使い続けるためのテクニックを紹介する連載。今回は「遅い」「狭い」「怖い」「煩わしい」の4つの不満のうち、ストレージが「狭い」という不満を解消するワザを解説する。

Windows 10をあと4年使うのであれば、ストレージの空き容量不足も心配だ。今は何とか大丈夫でも、あと4年は長い。この機会に大掃除を敢行しよう。

基本戦略は図1の通りだ。まずは幅広く網をかけて不要なファイルを一掃する。次に、定期的に不要ファイルを自動削除するように設定する。いずれもWindows 10の標準機能でこなせる。前者では後者で削除されない項目、例えばWindows Updateの更新プログラムなども対象にできる。

まずは「記憶域」の設定画面から一時ファイルの一覧を表示し、削除したい項目を選択して「ファイルの削除」を押す（図2、図3）。次に「ストレージセンサー」の設定画面を開いて、実行タイミングなどを設定する（図4）。

もっと空きを増やしたいときは、自分で作成したファイルのうち不要なものを削除する。削除前に外付けHDDなどに退避させてもよいだろう。

ポイントは、サイズの大きいファイルを狙うこと。Windows 11なら標準機能でこれができるが、10にはその機能がないので、フリーソフトを使う。 Glary Utilitiesでもある程度は可能だが、わかりやすいビジュアルでストレージを分析できる「WizTree」もお薦めだ（図5）。

さらに、ほとんど使っていないアプリもこの際、一掃しておこう。これもGlary Utilitiesで処理できるが、ここではさらに高機能な専用ソフト「IObit Uninstaller」を紹介する。アプリ本体のみならず、アプリ固有のレジストリやフォルダーの残骸まできれいに削除できる（図6～図9）。

なお、このアプリでも10の標準機能でも、「マップ」「People」など一部のストアアプリはアンインストールできない。それらを削除したいときは、Windows標準搭載のツール「PowerShell」を使う（図10～図12）。

（ライター　岡野幸治）

［日経PC21 2022年3月号掲載記事を再構成］