お笑いコンビAマッソ 続けるには知ってもらわないと

日経エンタテインメント!

2020年の女芸人No.1決定戦『THE W』でファイナリスト入りして以降、バラエティー番組への露出を増やしているAマッソ。きつめの関西弁を生かしたしゃべくり漫才をはじめ、コント、トーク、大喜利と守備範囲が広く、“お笑いの地肩”が強い女性芸人として、これまでも一目置かれてきた。最近は『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』(テレビ朝日系)で、フワちゃんを生んだ恩人として加納がクローズアップされるなど、ますます注目度が高まっている。

村上(むらかみ、左)1988年6月16日生まれ。加納(かのう、右)1989年2月21日生まれ。共に大阪府出身。最近テンションが上がった出演番組は、8月放送の特番『AUN コンビ大喜利王決定戦』。ワタナベエンターテインメントの定期ライブ『WEL』ではMCを担当。レギュラーラジオ『Aマッソのヤングタウン』(MBSラジオ)は木曜午後10時から。『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレビ朝日)に出演中(加納)(写真:中村嘉昭)

結成は2010年。小学校時代からの幼なじみで、お笑い番組を一緒に見ていた仲だったという。「最初は吉本新喜劇から見始めて、『ZAIMAN』(99年~09年)などの漫才番組をよく見てました」(村上)、「特に好きやったのは、フットボールアワーさん、ブラックマヨネーズさん、麒麟さん。そのあと『M―1グランプリ』が始まって、笑い飯さんに衝撃を受けました」(加納)

大学在学中から大阪のインディーズライブに出演し始め、松竹芸能タレントスクール(現・松竹芸能養成所)を経て、「新宿角座」がオープンした11年に所属芸人の1組として上京。その2年後には方向性の違いから松竹芸能を去り、フリーでしばらく活動した後にワタナベエンターテインメントに所属することになった。「フリーだった当時は、“BeachV(びーちぶ)”に出させてもらったり、ソニー(ソニー・ミュージックアーティスツのお笑い部門。BeachVは常設劇場)の兄さんたちに良くしてもらってました」と村上が語ると、加納は「錦鯉さんのライブに呼んでもらったり。『本当に行くところがなかったらうちにおいで』と言ってもらったんですが、絶対に行きたくなかったです(笑)」と冗談半分に振り返った。

加納は文芸誌でエッセーを連載するなど文筆業でも才能を発揮しており、すべてのネタ作りを担当している。「1000対0で加納が作っているので、私はハイパーコメディエンヌとしてやってます」と村上がおどけると、「彼女は人の台本で光るんです」と加納は役割分担を説明した。

2人がコンビの転機として挙げたのは20年の『THE W』。「その前の19年は、単独ライブに力を入れていたから、賞レースは出なくてもいいかな、というモードで。だから1つも出なかったんですけど」(村上)、「でも考えてみると、売れてる人でも両方ともやっているんだから、自分たちもそうしようって。そのあたりから柔軟性を持つようになりました」(加納)

同時に、テレビに対する考え方が変わったのもその頃。「ほんまに、ちゃんとテレビに出ていくぞと、腹を決めました。それまでは、好きなことをやれていればという感覚やったんです。でも、結成から10年たって、そんなことは言うてられないなと。好きなことを続けるためには、たくさんの人に知ってもらわないといけない」(加納)、「私は気付くのがもっと遅くて、今年からですね(笑)。期待に応えようとか、番組のためにとか、そういうことも考えるようになりました」(村上)

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