4Gからの転用でエリアを拡大
このため、各社は5G基地局の増強に懸命で、特にauとソフトバンクは4Gの周波数帯を一部5Gに転用するなど積極的だ(図3、図4)。ただし、4Gから転用した5Gでは本来の高速性を発揮できない。


ソフトバンクは4Gネットワークと連携せず5G専用設備で通信する「5G SA(スタンドアローン)」方式の商用サービスを開始(図5)。いち早く同社の5Gホームルーターが対応した。5G SAは高速性に加え、低遅延・多数同時接続を実現できるのが特徴だが、整備は緒に就いたばかり。一般ユーザーが恩恵を受けられるかは未知数だ。

(ライター 五十嵐俊輔)
[日経PC21 2022年1月号掲載記事を再構成]