携帯会社が5Gホームルーター発売 料金プランを比較将来有望5Gホームルーター導入ガイド(2)

日経PC21

固定回線に代わるものとして注目を集める高速通信規格「5G」。これまで5Gが使えるのはスマホや携帯型ルーターが中心だったが、2021年秋以降、据え置き型のホームルーターが各社から登場した(図1図4)。

図1 5Gの通信速度4.2Gbps(下り)を誇る5Gホームルーター。Wi-Fi 6対応で最大通信速度は1201Mbps。同時接続端末台数は64台まで。ギガビット対応のイーサネット端子を1つ備える

発売したのは携帯大手のNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、KDDIグループのUQ WiMAX(UQコミュニケーションズ)だ。5Gの最大通信速度は各社で異なり、ドコモが最大4.2ギガビット/秒(Gbps、ギガは10億)で、他社は2Gbps台。ダウンロード(下り)に比べて、アップロード(上り)が10分の1以下と大きく下回るのは共通の仕様だ。

図2 auとUQ WiMAXから発売。最大通信速度は2.7Gbps(下り)。Wi-Fi 6で4ストリームに対応。ビームフォーミングやバンドステアリング機能も搭載する。ギガビット対応のイーサネット端子は2つ

5Gホームルーターは家庭内ではWi-Fiルーターとして動作する。いずれもWi-Fi 6対応で最大1201メガ(M、メガは100万)~2402Mbpsと、5G側の速度を下回る場合が多い。電波環境にもよるが、公称値まで速度が出ることは考えにくいため、気にすることはないだろう。同時接続台数も最大30~128台なので一般家庭では十分。全モデルで有線LAN端子を搭載しており、パソコンやネットワーク家電を有線でルーターにつなぐことも可能だ。

図3 auとUQ WiMAXから発売。最大通信速度は2.7Gbps(下り)。Target Wake Time(TWT)対応スマホなどはバッテリーを長持ちさせられる。ギガビット対応のイーサネット端子を2つ搭載する

各製品は、基本的に次に紹介する5G対応プランと組み合わせて利用する。端末価格は約2万~7万円と幅があるが、携帯大手3社のプランは月々の料金に割引が適用され、3年利用すれば端末代は実質無料になる。

図4 下り最大2.1GbpsでWi-Fi 6対応。同時接続台数は128台。2つのイーサネット端子はギガビット対応だ。5G専用設備に5G基地局を組み合わせた「5G SA」方式にいち早く対応
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