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太ったら疲れやすく ダイエットより先にやるべきこと

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

カラダについてのお悩み、ありませんか? 体調がいまいちよくない、運動で病気を予防したい、スポーツのパフォーマンスを上げたい…。そんなお悩みを、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんが解決します! 今回は、体重が増えたら体がズッシリと重く感じられるようになり、疲れやすくなったというお悩みです。

今月のお悩み
2kg太ったら体が重く、疲れやすくなった

 50代、女性です。

 最近、体重が2kg増えました。そのせいだと思うのですが、体がズッシリと重く、疲れやすくなりました。

 2kgくらいなら、若ければダイエットをしてすぐに体重を戻せたかもしれませんが、年齢のせいかなかなか戻りません。

 若い頃は、仕事が忙しくて疲れているときは、エナジードリンクを飲んで気合を入れて乗り切ってきました。でも今は、それもあまり効かないような気がします。

 仕事は家でのテレワークが多くなり、通勤がない分、体を休められると思うのですが、それでもなかなか疲労が抜けません。どうしたらいいでしょうか。

体重が増えても筋肉量が減っている可能性がある

体重が増えたら疲れを感じやすくなった、という人は多いようです。

その場合、特に女性は「ダイエットして体重を減らさなければ」と思いがちですが、実際にはやせても問題が解決しないケースが少なくありません。

体重が2kg増えたとのことですが、テレワークが多いということを考えると、体を動かさなくなったことで筋肉量が減っている可能性が考えられます。つまり、体重が2kg増えたとして、もし筋肉量が2kg減っていれば、脂肪は4kg近く増えている可能性もあります。

私のパーソナルトレーニングジムにも、テレワークが続いて体重が増えたという方が複数います。体組成計で測定してみると、確かに体重が増えているのに筋肉量が減っている場合が多いのです。

通勤がなくなって体を動かす機会が減り、定期的に運動もしていないとなると、筋肉量は減っていきます。それなのに体重が増えたとなれば、少なくなった筋肉で体を支えなければならず、体がズッシリと重く感じられるようになります。それが、疲れやすさにつながっているのでしょう。

この状態でダイエットをして体重を減らしても、筋肉量が増えない限り、体が重く感じられるのは解消されません。筋トレなどをせずに食事の量を減らしてダイエットをすると、筋肉量がさらに減ってしまうことがあり、そうなると体はさらに重く感じられるかもしれません。

つまり、運動不足の状態で体重が増えて疲れやすくなったのは、余計な脂肪がついたということよりも、筋肉量が減ったことのほうが問題である可能性が高いのです。ですから、ダイエットよりも筋トレが必要になってくるというわけです。

運動しなければ心肺機能は落ちる

体を動かす機会が減って疲れやすくなったときに考えられるもう1つの原因は、心肺機能の低下です。

心肺機能が低下すると、例えば階段を上ったときなどに息が上がりやすくなります。体重が増えていた場合、それはなおさらでしょう。

体を動かさなければ、心肺機能は落ちていきます。家の中で家事を行ったり、歩いて近所に買い物に行くだけでは、心肺機能は上がりません。やはり、ある程度の強度の有酸素運動が必要になります。

酸素を体にいっぱい取り込んで行うジョギングや、少し息が上がる程度のスピードのウオーキングによって、心肺機能は鍛えられていきます。

運動不足の状態で有酸素運動を行うと、初めはとても苦しいでしょう。それでも少しずつ、走る距離や歩く時間をのばしていけば、次第に心肺機能が向上して、体も軽く感じられるようになるはずです。

アスリートでも「体が重い」を勘違い

このように、体重が増えて疲れを感じやすくなったときにやるべきなのは、減量ではなく、筋肉量を増やすための筋トレや、心肺機能を上げるための有酸素運動なのですが、アスリートでもこれを勘違いしてしまうことがあります。

私がかつて指導していたある女性の陸上長距離選手は、故障から復帰した直後、体重が1kg増えていました。体が重く、走ると息が苦しいため、「これは体重が増えたせいだ」と思い、減量に取り組みました。

しかし、減量して体重が減っても、体の重さは解消されません。「もっと体重を落とさなければ」と思い込み、無理な減量を続け、最後は無月経になってしまいました。

練習を長く休んでいたのですから、体が重く感じられるのは、体重が増えたというよりも、心肺機能が落ちてしまったからでしょう。つまり、必要なのは減量ではなく、心肺機能を強化するトレーニングだったのです。

「座りっぱなし」が招く体のだるさ

テレワークの問題点は、体を動かす機会が減ることだけではありません。仕事中は椅子に座りっぱなしという人も多いでしょう。長時間同じ姿勢をとることで、体に痛みが生じやすくなり、それが「体のだるさ」につながります。

これはどのような仕組みでしょうか。長時間同じ姿勢をとると、一部の筋肉が緊張した状態が続き、その結果、関節が一定の位置に固定され、その可動域が狭くなってしまいます。これを「拘縮(こうしゅく)」といいます。

拘縮によって痛みを感じやすいのは、特に膝や腰です。膝や腰などの関節がなんとなく痛いと、体を動かすのがおっくうになり、ますます運動不足になります。すると、ますます体が重い、だるい、と感じるようになるのです。

このような、長時間同じ姿勢をとることで感じる体のだるさを解消するには、ずっと座りっぱなしで仕事をするのではなく、30分に1回程度、軽く体を動かすといいでしょう。ストレッチをして筋肉をほぐしたり、その場で少しウオーキングをするだけでも血行がよくなり、だるさもとれてくるはずです。

エナジードリンクに頼ると疲労に気づかなくなる

相談者の方は、「若い頃は、仕事が忙しくて疲れがたまってきたら、エナジードリンクを飲んで乗り切っていた」とおっしゃっています。そうやってエナジードリンク(栄養ドリンク)に頼っている人も多いですよね。

多くの場合、エナジードリンクにはカフェインと微量のアルコールが配合されています。カフェインには覚醒作用があり、微量のアルコールには気分を高揚させる働きがあるため、飲むと目が覚め、疲労が軽くなったように感じます。しかし、それで疲労が本当に解消されるわけではありません。

ここぞというときに、エナジードリンクを飲んで気合いを入れて仕事をするのも、たまにならいいでしょう。ところが毎日のようにエナジードリンクを飲んで、「よし、これで疲れがとれたから仕事を続けよう」というような働き方をしていたら、疲労はどんどん蓄積してしまいます。

このように、「本当は疲れているのに、それに気づかない」というのが大きな問題なのです。

そのほかにも、エナジードリンクにはさまざまな「疲労回復効果」をうたう成分が含まれています。しかし、そうした成分よりも確実に疲れをとるのは、睡眠です。エナジードリンクに頼るよりも、良質な睡眠を確保したほうが、仕事の生産性はずっと上がるでしょう。

テレワークで崩れた睡眠リズムを取り戻す

私のパーソナルトレーニングジムにも、テレワークで生活のリズムが崩れ、睡眠不足になってしまった方がいます。

毎日通勤していたときは、朝の決まった時間に起きなければなりませんし、通勤によってある程度は体も動かすので、夜になると自然に眠くなっていました。

ところがテレワークになると、「始業時間ギリギリまで寝る」ことも可能なので、それまで朝の決まった時間にきちんと起きていた人でも、つい寝坊してしまいます。

夜は夜で、「寝る直前まで仕事をする」ことも可能なので、ついダラダラと仕事をしてしまい、その結果、目がさえてなかなか寝付けず、翌朝はきちんと起きられない……。このような悪循環に陥ると、生活のリズムがおかしくなり、ぐっすり眠ることができなくなってしまうのです。

悪循環を断ち切るためにはどうすればいいでしょうか。そのコツは、夜は眠くないときには無理に眠らなくてもいいのですが、朝は決まった時間に必ず起きることです。これを続ければ、きちんと生活のリズムが整っていきます(参考記事「寝付けない、翌朝も疲れ… あえて疲れる生活で解消」)。

相談者の方も、テレワークが続いて生活のリズムが崩れ、そのせいで睡眠の質が落ちてしまっているのかもしれません。睡眠が改善すれば、疲れもとれ、体のだる重さも解消していく可能性があります。そうしたうえで、意識して体を動かすようにすれば、体重も元に戻るのではないかと思います。

(まとめ 長島恭子=フリーライター)

[日経Gooday2021年9月22日付記事を再構成]

中野ジェームズ修一
スポーツモチベーションCLUB100技術責任者/PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー。フィジカルを強化することで競技力向上やけが予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。元卓球選手の福原愛さんやバドミントンのフジカキペア、プロランナーの神野大地選手など、多くのアスリートから絶大な支持を得る。2014年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くからモチベーションの大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍。『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

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