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トレンド3:ポッドキャスト番組が拡大

ラジオ局は世界的トレンドとなり、国内でも注目度が上がっているポッドキャストにも積極的に力を入れ始めている。現在国内のユーザー数は約1123万人にまで増えてきており、そのなかで週1回以上の頻度で聴いている人の割合は約70%に達する(オトナル・朝日新聞調べ)。そんななかで、各局ともに、オリジナル番組や、既存のラジオ番組のスピンオフ作品の制作などに力を入れる。

国内でもポッドキャストが存在感(オトナル・朝日新聞社調べ)

19年に始まった、優秀なポッドキャスト作品を表彰する「JAPAN PODCAST AWARDS」でも、昨年の大賞には、J‐WAVEが運営するSPINEAR発のオリジナル番組『味な副音声~Voice of food~』が選ばれた。また、TBSラジオの『ジェーン・スー生活は踊る』発のポッドキャスト番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』も、「ベストパーソナリティ賞」と「リスナーズチョイス」の2冠に輝いている。

ニッポン放送もこの秋から『オールナイトニッポンPODCAST』という新たなブランドの設立を発表。お笑いコンビのアンガールズやトータルテンボスなどがパーソナリティーに決定している。

Spotify「Music+Talk」 音楽とトークが1つのコンテンツとして配信され、リスナーはクリエーターが構成した流れに沿って楽しむことができる

ポッドキャストは、近年Spotify、Amazon musicといった音声ストリーミングサービスも取り組み始めている。Spotifyは今年8月に、「Music+Talk」という新たな機能をリリース。ポッドキャストと音楽を融合する取り組みで、トークの間に音楽を挟むという方式を採用することで、誰でもラジオパーソナリティーのような番組を作ることが可能となった。

トレンド4:新規サービスも伸長

独立型プラットフォームなどの新興メディアも堅調に推移している。例えば、16年からサービスを行う音声配信プラットフォームの「Voicy」は、20年末に100万人だった月間利用者数が、8月時点で2.5倍の250万人に急増と絶好調。同社代表の緒方憲太郎氏は、「今はまだ、お互いに協力し合って業界を大きくしていくフェーズにあると考えています。Clubhouseが急激に盛り上がった時も、ライバルが出てきたというより、『これで人の話を聞く習慣が普及するなら、大歓迎』と思っていました。これからは音声の時代が来ると参入を決める企業が増え、さらに大きな流れが生まれるのではないか」と語る。

その言葉通り、今年4月には音声ドラマ専門の『NUMA』も誕生。神木隆之介などのキャストを迎えた、本格派“イヤードラマ”が聴き放題という、サブスクリプション型のプラットフォームだ。

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トレンド5:広告市場の急成長予測も