Googleアカウントのプライバシー 履歴漏洩防ぐには
グーグルのサービスを利用するたびに、「どんなキーワードで検索したか」「どんな動画を視聴したか」「何月何日にどこに行ったか」といった履歴がアカウントに保存されていることに気付いているだろうか(図1)。サービスの利便性向上や適切な広告表示が目的とはいえ、自分の嗜好や行動パターンまで丸裸になってしまうのは、気持ちの良いものではない。
「データとプライバシー」をチェック
気になる人は、アカウント管理画面の「データとプライバシー」の項目をチェックしよう(図2)。あれこれ確認するのが面倒であれば、ひとまず「プライバシー診断」をお勧めしたい。履歴の保存の有無やその保存期間など、多くのユーザーに関わる設定が簡単に見直せるようになっている。
グーグルが記録している情報は図3で挙げた「ウェブとアプリのアクティビティ」「ロケーション履歴」「YouTubeの履歴」の3項目。本人が気付いていないケースも多いが、アカウント取得時などにユーザーの承諾を得ているため、記録のオンオフはアカウントによって異なる。
これら3項目で真っ先に確認したいのが、ウェブとアプリのアクティビティだ(図4)。検索やマップの使用履歴、ダウンロードしたアプリなど多岐にわたる情報が記録される。記録されたデータは一覧で表示できるので、いかにグーグルにプライベートな情報が把握されているかに驚くだろう(図5)。図6では、記録された履歴データを全消去することが可能だ。
履歴の記録を避けたい場合
履歴の記録を避けたければ図2の「履歴の設定」からオフにできる。ただし、ユーザーに有益な情報が提供されず、便利な機能が利用できないといったデメリットもある(図7、図8)。
プライベートな情報が保存されているアカウントが不要になったら、早めに消去したほうが安心だ(図9)。サービス単位とアカウント全体の2つの消去方法がある(図10、図11)。
また、「アカウント無効化管理ツール」という「デジタル終活」の機能も用意されている。一定期間アクセスがなければ、自動でアカウントを消去できる。消去前に指定した相手にデータを公開することも可能だ(図12)。
(ライター 五十嵐俊輔)
[日経PC21 2022年3月号掲載記事を再構成]
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