Wi-Fiの「二重ルーター」解消 ゲームでトラブル防止
Wi-Fiトラブル完全解決ガイド(5)
光回線を利用している家庭にはホームゲートウエイ(HGW)が設置されていることが多い。ルーター機能を備えたHGWにWi-Fiルーターを接続していると、俗に「二重ルーター」と呼ばれる状態になっているケースがある(図1)。
この状態でもウェブ閲覧に支障はないが、オンラインゲームなどでトラブルが起きることがある。気になるなら、「tracert(トレースルート)」コマンドを使えば二重ルーターを見抜ける。これは指定したサーバーまでに経由したルーターを調べるコマンド。家庭用ルーターのIPアドレスは通常「192.168…」で始まるので、これが2つあれば二重ルーターというわけだ(図2)。
機能をアクセスポイントに切り替える
二重ルーターを解消する際は、HGW側のルーター機能をオフにすると「ひかり電話」などが使えなくなるため、Wi-Fiルーター側を切るのが原則。ルーター本体や設定画面でアクセスポイントやブリッジと呼ぶモードに切り替えよう(図3~図5)。Wi-Fiルーターにはほかのルーターを識別して、自身の機能を自動オフにする製品もある。
とはいえ、実際に支障がなければ二重ルーターを解消する必要性はそれほどない。速度低下への影響は少なく、ファイアウオール機能が二重になって安全性が高まるメリットもあるからだ。
(ライター 五十嵐俊輔)
[日経PC21 2022年1月号掲載記事を再構成]
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