日経エンタテインメント!

ベテランの再ブレイク、番組出演をきっかけに再浮上

各局でコア層(13歳~49歳)をターゲットにするようになり、ここ1、2年で“若返り”が進んできたテレビ界。この動きから、お笑い系の番組が多数制作されるようになった。

情報バラエティ中心だった時代に比べて、芸人の活躍の場も劇的に増加。その結果、すでに名が知られるベテラン勢に改めてスポットが当たるケースが多数見られる。

代表例は『有吉の壁』(日本テレビ系)だ。タイムマシーン3号は、2000年代半ばに『爆笑オンエアバトル』で活躍した、芸歴21年のいぶし銀だが、『有吉の壁』にほぼレギュラーで出演。ロケコントでも完成度の高いネタの数々を生み出している。同番組ではとにかく明るい安村も象徴的な存在。

コントも漫才もシュールなネタで知られる天竺鼠だが、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で激辛ラーメンを根性で完食してから、瀬下豊が頻繁にバラエティに呼ばれるように。過酷な企画でピンチが訪れると、「チャーンス!」と叫んで体を張り、笑いを巻き起こしている。『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)ではセシタマンとして、無人島の新企画がスタートした。

なすなかにし 中西茂樹(左)1977年、大阪府出身。那須晃行(右)1980年、大阪府出身。2001年結成

いとこ同士ならではの息の合った漫才が代名詞のなすなかにしも芸歴20年。このクラスになるとロケ経験も豊富で、様々な番組からリポートの腕を求められている。

『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)も、中堅の再ブレイクを量産中。21年12月には、ロバートの秋山とのコラボコントで、11年に『R-1ぐらんぷり』で優勝した佐久間一行が登場した。同番組では日谷ヒロノリという常連シンガーが人気。佐久間とは別人(?)だが、「佐久間一行チャンネル」では日谷の動画が更新されている。

なすなかにし
いとこ同士ならではの、息のぴったり合った漫才が特徴。ロケ技術の信頼も厚く、21年はロケ本数約170本。特番『笑神様は真夜中に…』(日本テレビ系)では、内村光良に「匠の技」と評された。中西考案のゲームは100本以上。22年春に新作発売予定。

(ライター 遠藤敏文、内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2022年2月号の記事を再構成]