スマホのデータをパソコンで活用 転送方法は3種類スマホ⇔PC連携活用術(3)

日経PC21

パソコンとスマートフォンの便利な連携機能を紹介する5回連載の3回目。今回はスマホのデータをパソコンで活用するワザを紹介する。

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スマホで撮った写真や動画などのデータをパソコンで利用するなら、USBケーブルでパソコンとスマホを接続するのが基本。エクスプローラーからスマホに保存したデータを読み書きできるので、パソコンで活用しやすい。

ケーブルを接続するのが煩わしければ、アプリを駆使してWi-Fi経由でスマホのデータを読み書きすると便利。クラウドストレージを経由する手もある(図1)。

図1 スマホのデータをパソコンで扱うには、USBケーブルで双方を接続しエクスプローラーで読み書きするのが基本。アプリを用いればWi-Fiを使って無線でも送受信できる。また、クラウドストレージ経由でのファイル送信も便利だ

パソコンとスマホをUSBケーブルで接続すると、スマホの画面でUSBの接続用途を問われるので「ファイルを転送」を選ぶ。機種によっては、自分でUSBの設定を開き、用途を指定する場合もある(図2)。

図2 USB ケーブルでパソコンとスマホを接続すると、スマホでUSBの使用目的を問われるので「ファイルを転送」を選ぶ(左)。一部のスマホではUSBケーブルを接続後、「設定」からUSBの設定を開き「ファイル転送」を選ぶ(右)

スマホでファイル転送を選ぶと、パソコンのエクスプローラーの「PC」に、スマホのアイコンが表示される。これを開くと、スマホの内部に保存したデータを読み書きできる。本体ストレージとSDカードは別々に表示される。SDカードを利用できるスマホの場合、写真や動画といったデータは、SDカードのほうに保存することが多い。目的のファイルが本体ストレージに見当たらないときは、SDカードの中身も確認するとよい(図3)。

図3 接続後、エクスプローラーの「PC」にスマホが追加されるのでそれを開く。本体ストレージとSDカードに分かれているので、読み出したいデータを保存しているストレージを選ぶ

各ストレージは、データの種類ごとにフォルダーを分けて保存している。カメラで撮影した写真や動画は「DCIM」フォルダーに保存することが多い。機種や利用するアプリによってフォルダー構成が少し異なるため、ストレージ内のそれらしい名前のフォルダーをすべて開いて探す(図4)。

図4 Androidの本体ストレージとSDカードのフォルダー構成は同じ。「DCIM」フォルダーには撮影した写真や動画、「Pictures」にはスクリーンショットが保存されており、その中から必要なファイルを探す。なお、フォルダー構成は機種によって少し異なる
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Wi-Fiやクラウド経由ならケーブル接続が不要