携帯料金の最新動向 お得なプランへ「簡単」乗り換えスマホ新プラン乗り換え案内(下)

日経PC21

最新の料金プランに乗り換えたいが、どれを選べばよいのか──。今回はその疑問に答えよう。携帯大手3社では、以前から利用したデータ量で月額料金が変わる段階制プランが主流だ。各社それぞれ違いはあるものの、1GBで3000円台、データ量の上限まで使うと5000円台半ば~6000円台後半と、決して安いとはいえなかった。

段階制プランからの変更はお得?

この段階制プランから、新しい「大・中・小」のプランへ乗り換えるとどうなるのかを図1に示した。簡単にいうと、大容量プランは段階制プランの上限額よりもやや高額。その分、使えるデータ容量はドコモとauの7GB、ソフトバンクの3GBという上限から、一気に無制限になる。

図1 大手では一般的な段階制プランと、乗り換え先として検討すべき「大・中・小」の各容量のプランを、月額料金とデータ容量で図示した。段階制プランは、最大7GBまでしか使えず、その割に月額5000~6000円台もするなど割高だ。1の大容量プランは、月額料金こそ現状より上がるが、その分、データ容量が使い放題になる。2の中容量プランは、3GB超を使う場合に料金が半額以下に。3の小容量プランは3GBまでだが、段階制の3GBと比べて料金は3分の1以下になる

オンライン契約専用の中容量プランは、データ容量が20G~25GBに増え、月額料金も半分以下になるというコスパの高さが目立つ。さらに小容量プランは、3GBで月額1000円以下。段階制プランの3GBと料金を比較すると、使えるデータ容量は同じで、3分の1以下まで安くなる。自分が普段利用するデータ容量、もしくはどのくらいスマホでネットを利用したいかを踏まえ、最適なプランに乗り換えよう。

具体的なプラン例は図2の通り。大容量は各社ともメインブランド、中容量はオンライン契約専用プランで提供している。異なるのは小容量で、auとソフトバンクはオンライン専用プラン、ドコモは提携した格安SIM事業者が提供する形になる。

図2 具体的にドコモ、au、ソフトバンクの利用者が、どのプランに乗り換えればいいのかをまとめた。それぞれ段階制プランから、お薦めの各容量プランをピックアップした。ドコモの大容量プランだけ、4G用と5G用で月額料金が異なるので2つの候補を挙げた
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中容量のオンライン契約専用プランがお薦め