進化した部分、変わらない部分

ゴルフ8は、一見キープコンセプトだ。ボディー骨格は7代目ゴルフと基本的に共通のMQBプラットフォームで、全長4295 × 全幅1790 × 全高1475ミリメートル。サイズを細かく見ると、7代目より3センチメートル長くなった一方、幅は1センチメートル狭く、高さは5ミリメートル低くなっている。見た目は先代より少し伸びやかになり、ヘッドライトが直線グリルの下になる「上目遣い」マスクになったが、フォルムは相変わらず実用性重視。デザイン優先で極端にスーパーカー的になった同クラスの「マツダ3」とは好対照だ。

居住性もほぼ変わらず、前後シートとも身長176センチメートルの小沢がきちんと座ることができ、380リットルのラゲッジスペースを確保しているのも同じ。では果たして全長3センチメートルの拡大分がどこに使われたのかというと、ほとんどボンネット部分だ。ノーズが微妙に伸びたことにより、衝突時の歩行者保護性能が上がっているのだという。

3センチメートル伸びた全長は、ノーズ部分の歩行者保護性能向上に充てられているという。見た目もより伸びやかな印象となった
全後席とも大人がしっかり座れるお手本のようなパッケージングは健在だ

なにより大きいのはパワートレインの変化だ。従来の1.4リッター直列4気筒ターボが1.5リッターに拡大されると同時に、1.2リッター直列4気筒ターボの代わりとして、1リッター直列3気筒ターボを用意。同時に両者に欧州式の48Vマイルドハイブリッドシステムが備わった。

結果、発進加速はモーターアシストを受けてスムーズになり、モード燃費も1リッター車がWLTCモードで18.6キロメートル/リッター、1.5リッター車が17.3キロメートル/リッターと向上。そういう意味では着実に進化している。

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