ネットの不通や速度低下といったトラブルの理由はさまざまだ。大まかに切り分けると図1のように4つの発生源が考えられる。通信回線やウェブサーバーの不具合をつい疑いたくなるが、得てして自分のパソコンやWi-Fiルーターに問題が生じているパターンが多い。まずは自分の通信環境からチェックしていくのが定石だ。
図1 インターネットにうまく接続できない場合、図のように4カ所に原因が考えられる。通信回線やウェブサーバーの障害の可能性もあるが自分では解決できない。得てしてWi-Fiルーターや子機側のトラブルが多いので、プロバイダーなどに問い合わせる前に自分の環境をチェックしよう
意外に見落としがちなのがウィンドウズの「機内モード」。キーボードのショートカットキーをうっかり押すと、通信機能がすべてオフになってしまうので要注意だ(図2)。
図2 Windowsの標準機能「機内モード」が働くとWi-Fiが切断される。パソコンのショートカットキーをうっかり押したりしてオンになっていないかチェックしよう。機内モードのオンオフは、アクションセンターにある「機内モード」ボタンで確認できる
Wi-Fiルーターに接続できているのにネットにつながらないときは、SSIDのステータスをチェック(図3)。「インターネットなし」はルーターから先が正常につながっていない状態なので、ウィンドウズのトラブル解決機能を試すとよい(図4)。ネットワークアダプターのリセットによって改善する可能性がある。
図3 接続しているWi-Fiルーターが「接続済み」なら正常。しかし、図のように「インターネットなし」の場合は、ルーターまたは子機であるパソコン側に一時的に不具合が起きている可能性が高い。パソコンの不具合を直す場合は図4へ進む。なお、このエラーは通信回線自体の障害の可能性もある
図4 スタートメニューの歯車アイコンから「設定」画面を開き、「ネットワークとインターネット」の「状態」に表示される「トラブルシューティング」をクリック(1)(2)。次の画面で「Wi-Fi」を選択(3)。問題が見つかったら指示に従って修復を実行する。これでネットワークアダプターのリセットやIPアドレスの再取得などが実行されて解決する可能性がある