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電波を通しにくい場所を避ける

電波環境は室内の壁や家具などの障害物によっても左右される。障害物の素材で見ると、ガラスや木は基本的に電波を透過させるが、金属は反射率が高いので通信速度が大きく落ちる(図4)。従って、Wi-Fiルーターはできるだけ電波を遮られない場所に設置するのが理想だ(図5)。

図4 Wi-Fiルーターを素材を変えて遮り、子機との間の実効速度を計測した。テストは見通しの良い約3メートルの距離で行い、使用機器はWi-Fi 6(最大1201Mbps)。樹脂製のカラーボックスや紙製の段ボールではほとんど影響がなかった一方で、金属製のラック内に配置すると大きく速度が低下した
図5 一般的な素材の電波の通しやすさを比較した。厚さや加工によって大きく変わるのであくまでも目安として見てほしい。特に鉄筋コンクリートの耐力壁は電波を通しにくい

電波の強さを部屋ごとに把握するには、あちこち移動して計測できるスマホを使うのが便利。「Wi-Fiミレル」は電波強度を100段階で測れる無料アプリ。自宅の間取り図をアプリに取り込めば、各所の電波強度を色分けして表示できる(図6)。これで電波の強い場所、弱い場所が一目瞭然だ。

図6 アプリを起動して「強度」を選択すると、接続中のルーターの電波の強さが100段階で表示される(1)(2)。数値が大きいほど電波状態は良好だ。「ヒートマップ」では、自宅の間取り図を登録することで、各所で計測した電波の強さをマッピングできる(3)(4)

(ライター 五十嵐俊輔)

[日経PC21 2022年1月号掲載記事を再構成]