20年に1、2位を独占した化粧下地「ラ ロッシュ ポゼ UV イデア XL プロテクショントーンアップシリーズ」は21年も上位にランクイン。色の付かないトーンアップ下地「プロテクショントーンアップ」は殿堂入りに認定された。


好調続く「プロデュース系コスメ」
そのほか、ネクストコスメとして注目されているのが、プロデュース系コスメと高級まつげ美容液だ。「コスメ好きはSNSで情報収集するため、著名人や有名なユーチューバー、インスタグラマーが手掛けたものの人気は高い。プロデュース系コスメは21年も好調で、22年以降もその傾向は続く」とロフト田中氏。
HKT48の元メンバーで、IZ*ONEのメンバーとしても日韓で活躍した宮脇咲良さんは「CRAN BY MOLAK(クラン バイ モラク)」をプロデュース。商品はアイメイク主流のマスク生活において、あえて「ティントリップ」3色だ。
コロナ禍でも売れる口紅は、韓国コスメからブレイクした、唇の水分量によって発色する落ちにくいティントリップと言われている。mano manoプロジェクトマネージャーの幸野浩子氏によると「宮脇さん自身もティントを使っていて、韓国のものは発色が強くて使いにくさを感じていた。それならば、薄付きで自分で好みの濃さに調節可能な使いやすいものを作りたいと企画。『咲良ちゃんといえばピンク』というイメージがファンの間で定着していることから、あえて本人の好きなピンク系3色のみを発売した」という。
同社では過去にもプロデュース商品を企画しているが、「プロデュースする本人が妥協したものや気に入っていないものだと気乗りせず、SNSなどでも紹介しにくいし、何よりファンも気づいてしまう。プロデュース商品はとことん本人のこだわりを追求し、お気に入りの商品づくりをすることが大切。今回も、何より宮脇さんがリップ大好き、ピンク大好きということが原点にある」(幸野氏)。

