長引くマスク生活、目元への気配りへ

メイク市場で特に伸びているのがまつげ美容液だという。「マスク生活による目元重視のメイクトレンドから、伸びしろがある商品として高額化が進んでいる」(ロフト田中氏)。

まつげ美容液として8年連続売り上げシェアトップブランドのスカルプDからは、7年ぶりに新商品が登場。定番のスカルプDボーテ ピュアフリー「アイラッシュセラム」(1763円)に比べてまつ毛美容成分が3倍、価格は8800円という高級まつげ美容液「アイラッシュセラム プレミアム クイーン」だ。目元ケア美容液としても使用可能。アンファーのブランド戦略部国内営業課エリアマネージャーの佐伯友香氏によると「コロナ禍以降、目元のメイクがより重視され、地まつげをしっかりとさせたいという需要が高まり、『アイラッシュセラム プレミアム』(3524円)が売れるようになった」
ラブ・ライナーはセルソース社と共同開発した「ラブ・ライナー オールラッシュ セラム プレミアム」(4620円)を発売。次世代型シグナペプチドなどを配合し、まつげはもちろんのこと、目元や眉毛にも使用できる。「まつげ美容液は各社から発売されており、飽和状態になっている。これからはその中でいかに信頼されるかが大事になってくる」とmsh営業部部長の須田澄美江氏

お風呂の中で使える“インバス”商品

そのほか、「20年はヘアケアでも洗い流しが不要な“アウトバス”商品が人気だったが、21年はお風呂の中で使える“インバス”商品が注目されている。健康志向の高まりで快眠や良眠が注目され、寝ている時間を心地よくしたり上質な睡眠環境を整えたりする商品が人気があるが、コスメ関連商品にも波及している」とロフト田中氏はいう。

薬用BARTH中性重炭酸入浴剤は、重炭酸入浴剤の火付け役的存在。無香料で、9錠(3回分)990円と高額ながら人気。同ブランドを手掛けるTWOの担当者は「入浴剤市場全体が伸びている。以前は香りで癒やされるものが主流だったが、今はよく眠れる、疲れが取れることを目的に購入する人が増えている。よく眠るためにベッドを買い替えることを考えると入浴剤は安価で手を出しやすい。スポーツ関連の疲れを取りたい人にも需要がある」という。12月にはボディークリームも発売。風呂場でぬれた素肌に使用するインバスタイプの商品だ。

水分と混ざることで素肌になじむ「BARTHプレミアムボディクリーム at bath time」(1980円、写真右)
YOLU(ヨル)「カーム ナイトリペア ヘアオイル」は睡眠時の枕との摩擦から髪の毛を守ってくれるヘアオイル。ノンシリコンで全身オイルとしても使える。1540円

(ライター 吉田理栄子)

[日経クロストレンド 2021年12月21日の記事を再構成]

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