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EMPiRE 待っていたライブ再開、ファンが熱量倍返し

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

ダンスミュージックを軸としたサウンドに合わせた高いダンススキルで魅了するEMPiREは、BiSHが所属するWACKとエイベックスの共同プロジェクト。一体感あふれるライブでファンを獲得し、11月には、自身最大規模となる幕張メッセ公演を行った。ライブを封印された2020年を経て、まさに"逆襲"体制に入っている6人が今感じていることとは。

YU‐Ki EMPiRE 20年は突然ライブがなくなった虚無感で、生きた心地がしなかったです。

MAYU EMPiRE 19年は特にたくさんのライブなどの活動をしていたから、反動も大きくて。

MiKiNA EMPiRE そんなとき、MAYUちゃんが「Zoomで打ち合わせよう」と言ってくれて。コロナが明けたとき、なっていたい自分を考えて行動しようと話し合いました。

NOW EMPiRE ライブが再開した後は、お客さんだけじゃなくメンバーと目を合わせてコミュニケーションを取るようになりました。私の中の大きな変化ですね。

MAHO EMPiRE ライブの開催が難しかったり、みんなも大変だったりする。だからこそ、ここにいる一瞬だけは楽しもうという気持ちが私は強くなりました。

MiDORiKO EMPiRE 無観客のライブも経験し、人前でこそ生まれる特別な感情ってあるなと。エージェント(ファンの総称)を「愛おしい」と改めて思うようになりましたね。

MAYU Zepp規模を回った春ツアーでは、メンバー自身も、お客さんの雰囲気からも、気負わず楽しめたことが伝わりました。これまで表面的な出来を気にしがちでしたが、今回は会場で生まれる空気を大事にできた。いいライブは正解が1つじゃないんだなと思ったし、自信が持てました。

MAHO 自分たちで選択することが増えたからかも。セットリストを話し合いながら決めたり、アドバイスに対して、どう受け止めるかまで話し合ったりする。だから、失敗すると落ち込むし、うまくいったらすごくうれしい。

MiKiNA 変わらないのはエージェントの熱量。コロナ禍でキャパは半分なんて関係なくて、みんなが頑張ってくれて「倍返し」してくれていると感じますね。

21年5月発売の『HON‐NO/IZA!!』は、パワフルさとポップさの両面を際立たせた。9月に配信した『LET'S SHOW』は攻撃的なダンスビートに、MAHO EMPiREが手掛けた歌詞が躍動する。11月には3rdアルバム『BRiGHT FUTURE』を発売した。

MiKiNA アルバムは会える機会が少なくなったこともあり、エージェントの日常に寄り添える曲が増えたと思います。感情の起伏とか、ツアーで感じたことを、丁寧に時間をかけて作れました。

MAYU 前作(『the GREAT JOURNEY ALBUM』)で確立した、ダンスミュージックを軸にした幅広さというEMPiREのスタイルがさらに拡張した作品です。

MiDORiKO 音域が幅広かったです。MiKiNAちゃんは低音がカッコいいし、ほかのメンバーもそれぞれの良さが出てると思います。

MAYU カッコいいだけじゃなく『MAD LOVE』とかが好きな方にぜひ聴いてほしい、あざとかわいい曲もありますよ(笑)。

YU‐Ki メンバーが作詞した曲も多いので、そこも楽しみにしてほしいです。

MAHO 歌詞はどの曲もまず全員が書くんです。『LET'S SHOW』は、今よりもっともっと行くぞという気持ちを込め、自信を持って書きました。

充実の新作を携えて立つ幕張メッセは即日完売。「後から、あの日良かったなと言える、歴史に残るような日にしたい」と6人は口をそろえる。その言葉どおり、シーン全体を沸かす起爆剤となりうるポテンシャルは十分に備えている。

MAYU 私たちはBiSHをはじめ、渡辺淳之介さんの手掛けてきたグループとは、一味違う方向性だと思うんです。最初の頃は「WACKぽくない」と言われるのがコンプレックスだった。でも、そういう自分たちが、WACKにいることの意味を考えるようになり、私たちみたいな存在によって事務所の色が多彩になるのかなと思うようになりました。

YU‐Ki メンバーで話したのは、私たちはミラーボールだと。

MAYU いろんな光を吸収し、さらに輝かせて返していけたら。コロナ禍のおうち時間で映像を見たりして、好きになってくれる人が増えたという実感があります。この先、WACKファンやアイドルファンの枠を超えて知ってもらいたい。お茶の間に届きたいというのが次の目標です。

MAHO ライブも強みだけど、もっと活動の幅を広げたい。

NOW 与えられたチャンスに100%応えながら、いつか目標であるさいたまスーパーアリーナに堂々と立ちたいです。

(ライター 橘川有子)

[日経エンタテインメント! 2021年11月号の記事を再構成]

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