Q:Type-C端子からノートPCを充電できる?
最近のノートパソコンには電源専用の端子を持たず、Type-C端子から充電するモデルが増えている。本特集で何度も言及したUSB PDの恩恵だ。最後に、通常のType-C端子とPD対応、およびオルトモード対応の端子の違いを整理しておこう。
パソコンを充電できるのはPD端子のみ(図8上)。また、映像と音声を出力できるのはオルトモード対応のType-Cに限られる。実際にはPDとオルトモードに両対応していることが多い。
給電に関しては、モバイルディスプレーのような大消費電力の機器に給電できるのはPDだけ。スマホの充電は通常のType-Cでも可能だが、大電力のPDなら短時間で済む(図8下)。ディスプレーに関しては、図8の上と下で電力供給の向きが逆になる。通常のPD対応ディスプレーではディスプレー側からの電力でノートパソコンを充電し、モバイルディスプレーはパソコン側からの電力で駆動する。

以上のような特徴を生かしたPD対応のハブもある(図9)。外付けSSDなどをつなぐ端子のほかに、パソコンに給電する端子が用意されており、モバイルバッテリーなどはそこにつなぐ。


(ライター 石坂勇三)
[日経PC21 2022年2月号掲載記事を再構成]