Q:Type-Cのハブなら電力不足にならない?
AC電源アダプターを使わずにパソコンからの電力だけで動作するバスパワー型のUSBハブは取り扱いやすくて便利だが、問題は電力。多数の機器をハブにつないだ際、消費電力が大きいポータブルDVDドライブなどが動作しなかった経験はないだろうか(図5)。パソコンのType-A端子につなぐバスパワー型のハブは電力不足に陥りやすいという欠点がある。

単純に電力不足の問題を解決するのであれば、AC電源アダプターを使うセルフパワー型ハブにすればよい。だがもう1つ、パソコンのType-C端子につなぐバスパワー型ハブを使うという手段がある。Type-C端子は流せる電力が大きいので、電力不足に陥りにくい。周辺機器をつなぐ側の端子にはType-Aもあるので、Type-Aの機器もそのまま挿せる。
バスパワー型ハブはパソコンからのUSB給電で駆動し、ハブ側の各端子に電力を均等に割り当てるのが一般的だ。端子が3つなら3分割、4つなら4分割となり、端子の数が増えるほど1端子当たりの割り当て電力が減る。また、パソコンからの電力の一部がハブの駆動に使われる場合もある。
Type-Aでの電力割り当て例を図6に示した。この製品は3.2 Gen 1でも端子当たり1.2Wと少なく、2.0だと0.65Wまで落ち込む。これではポータブルDVDなどの駆動は厳しい。一方で、Type-Cの例を図7に示した。この製品では4つある端子にそれぞれ3.75Wずつ割り当てられるので、電力不足に陥る心配は少ない。


