複雑怪奇な規格と仕様のUSB Type-Cを理解する連載の4回目。今回はケーブルにまつわる4つの謎を解き明かしていこう。
Q:ケーブルの種類で速度が落ちることはない?
ポータブルSSDの付属ケーブルが見当たらないので、引き出しの奥にあったスマホ充電用のType-Cケーブルを使った。問題ある?
問題アリアリだ。ここを間違えるとSSDなど高速なUSB機器が宝の持ち腐れになる。ケーブルの対応規格がSSDよりも下位だと、それがボトルネックになってしまう(図1)。ケーブルの規格には、パソコンおよび機器のUSB端子と同様の注意を払いたい。

例えばパソコンとSSDの端子がともにUSB4だった場合、ケーブルもUSB4対応でないとUSB4の速度は出ない。ポータブルSSDなどの高速機器を使うときは注意しよう。
一方で、利用するUSB機器の規格よりもケーブルの規格が上位なら、余っているケーブルを使ってもかまわない。例えばパソコン側がUSB4端子でも、つなぐ機器が2.0なら2.0ケーブルでもOKだ。ただし、上位の規格ほどケーブルの価格は高くなるので、新たにケーブルを購入する際は機器の規格も考慮したい(図2)。

それと、ケーブルはとにかく整理が重要。特にType-Cケーブルはパッケージから取り出してしまうと、どの規格だったかノーヒント状態になりかねない(図3)。USBの規格を書いたラベルなどを付けておくとよい。

