日経PC21

Q:Thunderbolt 3よりも4のほうが速い?

ここまでThunderbolt 4の基本を解説したが、Thunderboltはなじみが薄いのでさらに補足しておきたい。Thunderbolt3と4の違いだ。4は3より速いと思いがちだが、答えは「ノー」。両者はどちらも最大40Gbpsと転送速度に差はない。一方で、USBは3.2 Gen 2×2とUSB4 Gen 3×2でも2倍と、最大転送速度に大きな差がある。

ちなみにThunderbolt3も、4と同様にタイプC端子を使う(図5)。通常はUSB 3.2規格を兼用しており、パソコンのスペック表には「USB 3.2 Gen 2/Thunderbolt 3」といった表記がある。前ページで述べた「USB4/Thunderbolt 4」と同様の関係だ。なおThunderbolt 3では「Thunderboltコントロールセンター」アプリでUSBと機能を切り替える必要がある。

図5 Thunderbolt 3が進化した規格がThunderbolt 4だ。USBは規格が新しくなるたびに速度アップが図られたが、Thunderboltはちょっと違う

Thunderbolt3と4のスペックを図6にまとめた。Thunderbolt4は映像出力が強化され、専用機器を組み合わせることで4K解像度のディスプレーを2台まで数珠つなぎ(デイジーチェーン)で接続できる。1台に限られるが8K解像度の出力にも対応。また、人工知能(AI)用グラフィックスボードなどを接続するPCIeの速度が3の16Gbpsから2倍の32Gbpsになった。

図6 Thunderbolt 3と4の最大転送速度は40Gbps(4.85GB/秒)と同じだが、4は3よりもPCIeの速度とディスプレー出力で上回る。パソコンへのThunderbolt 3の搭載は一部に限られたが、Thunderbolt 4はUSB4との両対応端子として搭載する機種が多い

Thunderboltのケーブルには「パッシブ」と「アクティブ」の2タイプがある(図7)。パッシブは最長0.8メートル、アクティブは最長2メートルとかなり違うのでよく確認する。3と4のケーブルの価格差はそれほどない(図8)。

図7 Thunderbolt 3は通常の「Passive(パッシブ)タイプ」と、信号を増幅させて伝送距離を延ばす「Active(アクティブ)タイプ」の2種類のケーブルがある。前者は最大0.8メートル、後者は2メートルまで延長できる。USB4は標準の仕様で最大2メートル
図8 アンカー・ジャパンが販売するThunderbolt4ケーブルは同3ケーブルよりも1000円弱高い

(ライター 石坂勇三)

[日経PC21 2022年2月号掲載記事を再構成]