LEO―努力で壁を乗り越えた美しい心と感覚の持ち主

「LEOはダンスや歌、考え方の面など、一番多く明確に課題があったメンバーでした。同時に、オーディション中に一番悩んだメンバーだったんじゃないかな。でも、与えられたたくさんの課題に一つひとつ向き合っていったんだと思います。それができるのは、彼に相当な思考力と心の強さの両方が伴っているから。そしてそれが一番の才能です。

特に歌では、染み付いてしまっていた不必要な癖が問題でした。発声のバリエーションのない状態で、あの年齢(当時22歳)で癖がついていると直せるか分からなかったし。

6月くらいの合宿で『僕、ずっとSKY-HIさんやりょんりょん先生(佐藤涼子氏)に言われてたことが分かった気がするんですよ。こうですよね?』と伝えてきて、その時くらいから一気に化けはじめて、ついに本当に最後の最後の合宿で間に合ってくれました。ギリギリのタイミングでものすごい飛躍的に改善してきたので僕らもLEOをとても褒めたし、LEOは褒められたことで自信がついたのでしょうね。

そこから自己肯定感が増し、さらに良くなって最終審査当日を迎えたわけです。本当によく努力して乗り越えたなとうれしく思います。合宿中盤まで、LEOのことは褒めた回数こそ多くなかったけど、励まし続けてはいました。それを力に変えられるのは、LEOの心や感覚がきれいだからですね。今もたくさん褒めているんですが、ひょっとしたら本人は褒められているのでなく、励ましだと思っているかもしれません(笑)」

SKY-HI(日高光啓)
『八面六臂(はちめんろっぴ)』
 1986年12月12日生まれ、千葉県出身。ラッパー、トラックメイカー、プロデューサーなど、幅広く活動する。2005年AAAのメンバーとしてデビュー。同時期からSKY-HIとしてソロ活動を開始。20年にBMSGを設立し、代表取締役CEOに就任。9月1日から『Dive To World feat. Takuya Yamanaka(THE ORAL CIGARETTES)』配信中。10月27日にリリースした、約3年ぶりのオリジナル・アルバム『八面六臂(はちめんろっぴ)』には、「THE FIRST」に参加し、現在BMSGに所属するAile The ShotaやRUI、REIKOらをフィーチャリングした楽曲も収録している。

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(ライター 横田直子)

[日経エンタテインメント! 2021年10月号の記事を再構成]